レイブンズRBドビンズがPUPリスト離脱、練習に復帰
2023年08月15日(火) 23:11ボルティモア・レイブンズのランニングバック(RB)J.K.ドビンズの長期にわたる不在に終止符が打たれた。
ドビンズがコンディショニングテストに合格した後にPUP(故障者)リストから外れ、現地14日(月)に練習に戻ったとチームが発表した。
PUPリストからの離脱は、必ずしもドビンズがすぐに練習にフル参加することを意味しているわけではない。実際、月曜日の練習では個人ドリルに取り組む様子が確認されている。ドビンズの欠席理由は膝の問題とされていたが、彼は契約に対する懸念を隠しておらず、オフシーズンを通して何度もその件について話していた。
ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは月曜日に「彼がフィールドに戻ってくるのはいい気分だ」と報道陣に述べている。「彼も興奮しているし、私たちもみんな興奮している。おそらく今週はそこで取り組んでもらって、彼をちょっと強化することになるだろうし、それをスマートにやれるようにするつもりだ。だが、彼は大丈夫なはず。100%健康で、調子は良さそうだし、熱心にトレーニングしている。準備は整っているはずだ」
6月、参加必須のミニキャンプを欠席したドビンズは、健康上の問題があるかどうかについても明かしていない中でインタビューに応じ、スポーツにおけるビジネスの側面に対処していることを認めた。一方でハーボーHCは、ドビンズの参加を期待しているものの、彼がキャンプに到着するのを待つしかないと報道陣に話していた。
ドビンズは月曜日に至るまでトレーニングキャンプをすべて欠席しており、レイブンズのプレシーズン初戦にも参加していなかった。最近、ハーボーHCは報道陣に対し、クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンの長期化した契約交渉について語っていたときと同じ口調で「ボールはJ.K.のコートにある」とコメントしている。
どのベテランランニングバックもオープンマーケットで自分の価値が下がり続けている状況を目の当たりにしている中で、ドビンズも自分に同じような未来が訪れる可能性があることを認識している。オハイオ州立大学における最後の試合で重石となった足首のケガに対処したことがあるドビンズは、膝の負傷で2021年シーズンを棒に振っただけではなく、昨季も別の膝の問題によって8試合しか出場していない。ドビンズが大金を稼ぐポテンシャルを最大化するつもりならば、それはすぐに実現する必要があると言えよう。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは以前、ドビンズは新契約を受け取るまで復帰しないかもしれないと報道。また、ハーボーHCはキャンプ開始時にドビンズの状況は“複雑”だと言及していた。しかし、月曜日のニュースはレイブンズがそうした最初のスタンスを乗り越えるために必要としていた新たな展開なのかもしれない。
少なくとも、今回の動きによってドビンズがフィールドに復帰する道が開けた。ドビンズが新しい契約を手にした状態ですぐに復帰するかどうかはいずれ分かるだろう。
【RA】