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ジェッツRBホールがPUPリスト離脱、サラーHCはシーズン第1週の復帰を“確信”

2023年08月16日(水) 12:00


ニューヨーク・ジェッツのブリース・ホール【AP Photo/Matt York】

ニューヨーク・ジェッツは現地14日(月)にランニングバック(RB)ダルヴィン・クックを獲得した。そして火曜日には、バックフィールドのもう1人の主力選手がフィールドに戻っている。

RBブリース・ホールをPUP(故障者)リストからアクティブ登録したとジェッツが火曜日に発表した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロによると、ジェッツはホールの仕事量を増やしていく際に、復帰に制限をかける見込みとのこと。

『Take Flight Media(テイク・フライト・メディア)』によると、ジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは火曜日に「最初から言っているように、彼には時間をかけるつもりだが、本人に聞けば、もう準備ができていると言うだろう」と報道陣に述べたという。「彼はチームメイトと一緒に出たくてウズウズしているが、パッドをつけて戻ってくるところを見るとかなり良い感じだ。サイズも(ラインバッカー/LB)ジャーメイン・ジョンソンのような体つきになっている。爆発力があり、パワーがあるように見える。だから、私たちは彼に参加させて徐々に慣れさせるつもりだが、今はただ順応させるだけだ」

『ESPN』によると、サラーHCは現地9月11日(月)に行われるバッファロー・ビルズとのレギュラーシーズン初戦までにホールの準備が整うことを“確信”しているとつけ加えたとのこと。

また、『SNY』によれば、ホール自身も火曜日に報道陣に対応した際にサラーHCの考えに同調しており、シーズン第1週までに準備が整うと信じていると強調したという。

2022年ドラフト2巡目指名を受けたホールはルーキーシーズンに好スタートを切ったが、シーズン第7週にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂。デュアルスレットのホールはキャリー80回で463ヤード、タッチダウンラン4回、キャッチ19回で218ヤード、タッチダウンキャッチ1回を記録した。

ホールは新人時代に試合平均97.3スクリメージヤードを稼いでいる。2022年シーズンにマークしたキャリー平均ヤード(5.8ヤード)とタッチ平均ヤード(6.9ヤード)は、いずれも1970年以降の新人として、1987年のボー・ジャクソン(新人として3試合以上に出場し、1試合あたりキャリー10回以上を記録)に次いで2番目に高い数字だった。

健康であれば、ホールはジェッツのバックフィールドにホームランの脅威をもたらし、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースにとっては頼もしい存在となるだろう。

月曜日にクックと契約したことにより、ジェッツはACLを断裂していたホールを早急に復帰させるというプレッシャーから解放されている。現在のジェッツには、シーズン序盤にホールの出番を抑える余裕があるのだ。

テイク・フライト・メディアによれば、サラーHCは火曜日に「このチームに本当に優秀なフットボール選手を加えることができて、とても興奮している。(クックは)このグループに新たなダイナミックさを加えてくれ、誰もがそれに興奮すると思う」と語ったという。

サラーHCはクックが練習に参加する時期については定めておらず、クックがロースターに入ったからといってホールをローテーションに戻す計画が変わるわけではないとつけ加えた。

2回目のプレシーズンゲームが行われる前にホールが復帰したことは素晴らしい兆候だが、ジェッツは彼のプロセスをゆっくり進めることができる。膝を負傷したランニングバックがフルスピードを取り戻すまでに時間がかかることはしばしばある――ここ数シーズンでは、ニューヨーク・ジャイアンツのセイクワン・バークリーやボルティモア・レイブンズのJ.K.ドビンズといった選手の名前が思い浮かぶはずだ。ジェッツは今、クックの問題を無理に解決させる必要がない。

クックとホールが健康であれば、ロジャースの移籍初年度にプレーオフで勝ち進むことを目指しているジェッツは、ダイナミックなデュアルスレットバックフィールドを誇ることになるだろう。

【RA】