LBティボドーに「すべてにおいて卓越していること」を期待するジャイアンツDCマーティンデール
2023年08月16日(水) 13:42ニューヨーク・ジャイアンツのラインバッカー(LB)ケイヴォン・ティボドーは他のほとんどの先発選手と同じように、デトロイト・ライオンズに21対16で敗れたプレシーズンの試合には出場していなかった。
その代わり、ティボドーは守備コーディネーター(DC)のウィンク・マーティンデールから言い渡された課題に応え、デトロイトでは試合前に行われた2回の合同練習でリーダーとしての役割を担った。
マーティンデールDCはキャンプ全体およびこの練習セッションにおけるティボドーのパフォーマンスについて聞かれ、「デトロイトで彼は火曜日と水曜日に2回のファンブルを引き起こし、ファンブルリカバーを2回決めたと思う」とチームの記者団に話し、こう続けている。
「彼はすべてにおいて卓越していることを私は期待しているし、チームも同じだ。彼には練習について話したことがあり、本人もそれをしっかりと理解しているものと思っている」
「ディフェンス全員の前で彼に話をした。だから、ケイヴォンはひとまず大丈夫だろう。繰り返しになるが、彼はファンブルを2回起こして、ファンブルリカバーを2回決めた。この2日間で、昨年にオフェンスでトップ5に入っている相手に8つのテイクアウェイを奪うことができ、自分たちとその時の戦い方に自信を持つことができた」
誰が見ても実り多いキャンプを送るプロ2年目のティボドーは、ライオンズとの2回の練習で素晴らしい結果を残しており、ルーキーとしては果たせなかった活躍に向けて8月中に勢いをつけようとしている。
2022年にドラフト全体5位で指名されたティボドーは、プレシーズンゲームの2戦目でMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)を捻挫し、レギュラーシーズンを2試合逃した。出だしでつまずいたティボドーは最終的にサック4回、フォースドファンブル2回、パスディフェンス5回をマークしてレギュラーシーズンを終えている。
ティボドーはプレーオフの2試合でタックル11回とクオーターバック(QB)ヒットをさらに積み上げたが、1年目の彼がゲームを左右するようなプレーを見せることはほとんどなかった。
マーティンデールDCがチーム全員の前でティボドーの練習習慣を持ち出したことは、2年目にティボドーのアプローチに惰性があったかのように聞こえるかもしれないが、どうやらそうではないようだ。
ティボドーと話したのは彼に緊張感が足りないと感じたからかと聞かれたマーティンデールDCは、「ノー」と答えている。「私は選手に対してそれぞれの状況とその理由について正直に話すようにしている。コーチとして一番避けたいのは、選手がここの駐車場に車を停めた時に自分の立ち位置が分かっていないという状況だ。特に今の時期は。私たちは信頼と誠実さの上に人間関係や基盤を築いていくものだと思っている」
「私は彼らに、私の考えや彼らのいる位置について、そして、どのような位置で争っているのか、ラインがどこにあるのかについて話した。そういったことについて、すべて話した。だからこそ、前にも言ったように、デトロイトでは素晴らしい1週間を送れたし、次の一歩を踏み出すことにエキサイトしている」
ジャイアンツ守備陣にとっての次の一歩は、昨シーズンに2011年以来のディビジョナルラウンド進出を果たしながらも、ポイントで17位、ヤードで25位に沈んだパフォーマンスを改善させることだろう。特にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区のような厳しいディビションでそれを実現するために、ジャイアンツは最高の調子を発揮できるティボドーを必要としている。
マーティンデールDCはモチベーターとしての自らの役割に努めてきた。今のところ、その努力はティボドーの記録に表れているようだ。
【R/A】