フリーエージェント（FA）のジャデベオン・クラウニーに対する毎シーズン恒例のアプローチが、新しいチームとの契約に結びついた。

現地18日（金）、ボルティモア・レイブンズはクラウニーと契約したと発表した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、クラウニーとの契約は1年で、最大600万ドル（約8億7,249万円）だ。

レイブンズは、かつてドラフト全体1位指名でNFL入りしたクラウニーが9年間のキャリアでプレーする5チーム目になる。過去2シーズンをクリーブランド・ブラウンズで過ごしたクラウニーは、AFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）北地区にとどまることになった。

30歳のクラウニーはブラウンズでの最初のシーズンでサック9回、ロスタックル11回、フォースドファンブル2回を記録しチームに貢献した。しかし、ブラウンズでの2年目はほぼうまくいかず、クラウニーは12試合に出場してわずかサック2回に終わり、チームのディフェンススタッフに関する批判的なコメントでシーズンを棒に振り、3月に解雇された。

レイブンズがクラウニーを獲得した目的はひとつ、クオーターバック（QB）にプレッシャーをかけることだ。破壊力のあるカライス・キャンベルをFAで失ったレイブンズは、若いラッシャーであるオダフェ・オウェとデビッド・オジャボと並んでプレーしながら、パッシングダウンで違いを作ることができるベテランの必要性を感じていた。レイブンズのディフェンシブバック（DB）の多くがキャンプ中にさまざまなケガに見舞われたため、クラウニーはそこで生まれた空白を埋めることができるだろう。

クラウニーは今回の契約で4年連続の1年契約を結ぶことになるが、今回の契約は、彼が契約を結ぶ時期として最も遅いわけではない。クラウニーの最初のフリーエージェント契約は2020年9月上旬のテネシー・タイタンズとの契約で、その後、それぞれ2021年4月と2022年5月にブラウンズと1年契約を結んでいる。

8月中旬に契約を結んだ今回は、レギュラーシーズン開幕前にスピードアップするのに十分な時間が残されている。

【AK】