ドルフィンズ戦で敗北するも向上を見せるテキサンズ新人QBストラウド
2023年08月21日(月) 13:002023年NFLドラフト全体2位で指名されたヒューストン・テキサンズの新人クオーターバック(QB)C.J.ストラウドは現地19日(土)午後、プレシーズン2戦目の先発となった試合で堅実なパフォーマンスを見せた。
まだシーズン第1週の先発には指名されていないが、ストラウドはホームでマイアミ・ドルフィンズに28対3で敗れた試合で、自身が先発の座にふさわしいことを明確にアピールした。
初めてテキサンズファンの前で挑んだ試合で、ストラウドは前半を通してプレーし、4回のドライブで12回中7回のパス成功、60ヤードを記録。前半に訪れたテキサンズの5回目のポゼッションでは、一回のスナップでニールダウンした。テキサンズの前半唯一の得点ドライブでは12回のドロップバックでプレッシャーを受けたのはわずか2回、パスで3回のファーストダウンを獲得している。
5回連続で成功させたパスの2投目で、ストラウドはまず、ワイドレシーバー(WR)ニコ・コリンズを生かしたスラントルートのパスで14ヤードを獲得。プレーアクションのブーツレッグプレーでは、WRノア・ブラウンに14ヤードパスを通して第1ダウンを獲得し、自身の機動力と走りながらのパスの正確さをアピールした。タイトエンド(TE)ダルトン・シュルツにつないだシュートパスでは6ヤードを稼ぎ、最後の第1ダウン獲得のシーンではベテランWRロバート・ウッズに、タイミング良く左方向に11ヤードのパスを決めた。
テキサンズの最初のドライブでレッドゾーンのポゼッションを与えられながら、それを無駄にしてしまったストラウドにとっては、見事なカムバックだ。試合開始2分足らずで敵陣1ヤードラインからのサード・アンド・ゴールで、ストラウドはディレイオブゲームのペナルティを受け、その後、シュルツとフルバック(FB)アンドリュー・ベックを狙った2本のパスは失敗に終わった。このチャンスを逃したのは、ストラウド率いるオフェンスがファーストダウンを奪うことができなかった土曜日の3つのドライブのうち1つだった。
とはいえ、彼のプレシーズンデビューと比べると、全体的に向上している。デビュー戦では2シリーズだけプレーし、パス成功2回、被インターセプト1回と被サック1回を記録した。
試合後にテキサンズのヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズは「C.J.(ストラウド)のパスを見ると、ボールがタイミングよく出ていて、非常に正確で、ボールの位置も非常に良かった」とコメントし、こう続ける。「先週から今週までの彼の成長ぶりを見たり、全体的に彼がより快適にプレーしているのを見たりするのは励みになる。彼が試合を楽しんでいるのを見るのは良いことだ」
「彼がポケットの外にスクランブルしてプレーするのを見るのは楽しい。実際にフットボールを楽しんでやっている選手たちを見るのは楽しいものだ。彼が成長し続ければ、私たちはうまくいく」
土曜夜の時点で、ストラウドは2023年ドラフト1巡目のクオーターバックとして、まだチームの先発に指名されていない唯一の選手だ。ブライス・ヤングは7月からカロライナ・パンサーズの先発として周知されており、アンソニー・リチャードソンは今週、インディアナポリス・コルツの先発QBに指名された。
ストラウドがシーズン第1週のボルティモア・レイブンズ戦で先発すると予想されているが、ライアンズは現先発QBであるデイビス・ミルズを上回るテキサンズの先発としてストラウドを指名するとは明言していない。ミルズは土曜日の午後、5回のドライブで22回中10回のパスを成功させ、94ヤードを記録した。
「レイブンズ戦では先発が決まっている。以前言ったことと同じだ」とライアンズHCは土曜日に語り、「私たちがボルティモアに到着した時、皆さんは先発QBを見ることになるだろう」と続けた。
ライアンズとテキサンズが決定を9月まで延期した場合、ストラウドはプレシーズンの最終戦、ニューオーリンズ・セインツとの日曜日の夜の対決、そしてレギュラーシーズン開始前のNFLの最後のゲームが終了するまで待たなければならないだろう。
【KO】