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復帰後初めてキャッチを決めたWRシェパードについて語るジャイアンツHCダボール

2023年08月21日(月) 13:04


スターリング・シェパード【NFL】

現地18日(金)にニューヨーク・ジャイアンツのオフェンスが見せた有望な瞬間の1つに、ワイドレシーバー(WR)スターリング・シェパードの2023年デビューがあった。シェパードはそこで、昨年9月にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂して以来初となる出場を果たした。

ジャイアンツがカロライナ・パンサーズを21対19で下した試合において、シェパードはレシーブ1回、6ヤードを記録してファーストダウンを1回更新。出番は限られていたものの、その1回のキャッチはシェパードがケガから回復したことを示す指標として注目に値するものだった。シェパードが早い段階で貢献できただけではなく、キャッチ後のヒットにも対応していたことを受け、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは、たとえシェパードが“いつも通り”その瞬間に臨んでいたとしても、その2つのハードルを早めに乗り越えることはケガから復帰した選手にとって安心材料になると指摘している。

チーム公式記録によると、ダボールHCは「ケガから復帰するのは素晴らしいこと。ここ数年の彼の状況を見てきただろう。よくやったと思う。だが、彼はとてもいいチームメイトだし、コンペティターでもある。サイドラインでどう動いているか、準備が整っているか、いつも通りコンペティティブかどうか、私はいつも彼と確認している」と述べたという。

2016年にドラフトで指名されて入団して以来、シェパードは一貫してジャイアンツのオフェンスに貢献しており、最初の5年間では平均で700レシーブヤード強を記録。その間、1シーズンを除くすべてのシーズンでキャッチ平均10ヤード以上をマークしていた。

しかし、2021年には7試合でインアクティブとされたのちにシーズン第15週にアキレス腱を断裂したこともあり、先発数が減って成績も低迷した。翌シーズンの開幕までには回復して復帰を果たしたものの、シーズン第3週にACLを断裂。またしてもケガで戦線離脱することになった。この2シーズンでシェパードは10試合に出場(うち8回に先発出場)し、合計で520レシーブヤードしか稼いでいない。

「このゲームでは切り傷や打ち身がつきものだが、時には深刻なケガに見舞われることもあるから、選手たちに感情移入してしまう」と語ったダボールHCはこう続けている。「中には回復に時間がかかるケガを抱える選手もいるし、彼らの仕事に対する姿勢や努力、複数のケガから復帰するのがどれほど大変なことなのか、自分1人でそこにいることになるのがどれほど大変なのか、その裏側を本当の意味で知ることはできない。トレーナーには会ってもチームから離れている。その後、戻ってきて徐々に一体化していくのだ」

ACLの負傷から11カ月が経過し、足の問題を解決したはずのシェパードは、昨季にプレーオフに進出したにもかかわらず、パスで最下位に近い成績を残したジャイアンツ攻撃陣に再び貢献する機会を得ている。そして、そのための取り組みは、復帰後初めてチームメイトと共にプレーした金曜日の試合から始まった。

クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズは「ものすごく印象的だった」とコメント。「彼は復帰するために本当に懸命に取り組んできたし、彼はここ数年、健康なときにうちの主力選手として活躍してくれていた。彼は復帰するために懸命に努力し、練習では多くのプレーを見せ、今夜も調子がよさそうだった。つまり、ものすごく素晴らしかった」

復帰への道を歩み続けるシェパードの次なる舞台は、レギュラーシーズンが始まる9月を前に8月26日(土)に行われるニューヨーク・ジェッツとのプレシーズン最終戦だ。

【RA】