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「悪い点が1つも見当たらない」とQBパーディのプレーすべてを評価する49ersシャナハンHC

2023年08月21日(月) 22:32


サンフランシスコ・49ersのブロック・パーディー【NFL】

サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)ブロック・パーディが、昨シーズンのプレーオフで負った内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい/UCL)断裂の修復手術から5カ月後の現地19日(土)、待望のプレシーズンデビューを果たした。そして、2022年シーズンに旋風を巻き起こしたパーディはフィールド復帰戦でほぼ完璧なプレーを見せ、予期せぬブレイクのシーズン以来、一歩も踏み外していないように思えた。

ヘッドコーチ(HC)のカイル・シャナハンは試合後、チームを通して記者陣に「彼はすべてのプレーにおいて本当によくやったと思うし、悪い点が1つも見当たらなかった」と語った。

デンバー・ブロンコスに21対20で勝利した試合に出場したパーディは、最初のドライブの最初のプレーでワイドレシーバー(WR)のディーボ・サミュエルへ25ヤードのパスを通し、完全なフォームを取り戻した。さらに8ヤードのスクランブルでフィールドゴールに繋げ、最終的にパス5本中4本成功、65ヤード獲得の成績を残した。

パーディは「みんなと一緒に試合に出られただけで、すごくいい気分だったよ。もちろん、少し緊張がほぐれただけだけど。ディーボに早い段階でパスを通して、ドライブを構築することができた。正直言って、フィールドに出て、試合の環境に身を置くことができて、とても気分がよかった。興奮しているよ」と話した。

3月に肘の手術を受けて以来、パーディのコンディションに関するアップデートは絶え間なく続いており、識者もファンも、彼の回復がシーズン開幕に間に合うかどうかの情報を待ち望んでいる。

トレーニングキャンプに先立ち練習への参加が許可され、土曜日に向けて徐々にプレー量を増やしてきた彼がブロンコス戦でスムーズな動きを見せたことは、3週間後のレギュラーシーズンへの準備態勢を示すもうひとつのサインだった。

回復プロセスを通じてパーディが健康である限り、第1週からチームの先発QBとなることはほぼ確実だった。土曜日の活躍で、そのハードルはほぼクリアされたと見ていいだろう。9月10日のピッツバーグ・スティーラーズとの開幕戦に向けて、まだやるべきことはあるかと聞かれたパーディは、さらなるケガの予防よりも、フットボールの調整だけに集中したいと答えた。

彼は「練習でできる限り正確なプレーができるよう、1週間を通して細かい点に磨きをかけ続ける。練習でのミスをなくし、完璧とはいかないが、それに近づけるようにするよ。コンスタントに練習をこなして、第1週を迎えて、そこで勝利できるようになりたい。だから、そこに向かっているんだ」とコメントした。

パーディの控えを争う49ersの他のクオーターバックは、サム・ダーノルドが14回中11回のパス成功で109ヤード獲得、トレイ・ランスが18回中12回のパス成功で173ヤード獲得の記録を残した。両者ともタッチダウン1回、インターセプト1回で、パサーレーティングはほぼ同じだった。

シャナハンは土曜夜、23歳のパーディが来週のプレシーズン最終戦であるロサンゼルス・チャージャーズ戦に再び出場し、正式に攻撃陣の手綱を握る前にもう1度練習の機会を与えると語った。

【AK】