コルツがRBテイラーにトレード追求を許可
2023年08月22日(火) 13:30トレードを要請してから1カ月近くが経過した今、ランニングバック(RB)ジョナサン・テイラーがようやくその実現に一歩近づいた。
インディアナポリス・コルツがテイラーにトレードを追求する許可を与えたと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地21日(月)に伝えている。ラポポートによれば、トレード先については話し合いが行われており、コルツは数名の人事責任者に、トレードによるテイラー獲得の可能性を知らせたとのことだ。
NFLネットワークのトム・ペリセロが報じたところによれば、コルツはカロライナ・パンサーズがクリスチャン・マカフリーと引き換えにサンフランシスコ・49ersから得たもの――ドラフト2巡目、3巡目、4巡目、5巡目指名権――より多くを望んでいると見られるという。したがって、テイラー側にとっては簡単な道にはならないだろう。
テイラーはコルツのオーナーであるジム・アーセイとの話し合いの後にトレードを要請。オフシーズンに足首の手術を受けていたことから、テイラーはプレシーズンはすべてPUP(故障者)リスト上で過ごした。トレーニングキャンプには途中から合流したものの、PUPリストからは外れず。その後、個人的な理由から2度目のトレーニングキャンプ離脱に至っている。ただし、問題の核心はテイラーの契約問題にあるようだった。
かつてドラフト2巡目で指名されたテイラーは、4年の新人契約の最終年に入っている。また、現在のパス重視のNFLにおいて、ランニングバックのポジションには多額の報酬を得る未来が約束されていない。テイラーの今季の報酬は430万ドル(約6億2,783万円)となっている。2022年に負傷したことを踏まえれば、テイラーの契約における影響力は1年前よりも弱まっているだろう。
テイラーがトレードを要請したとき、コルツはまだ契約延長の話し合いに入っていなかった。その面で何の動きもなく、解決策が見えてこなかったことで、コルツは――大きな見返りがあるならば――テイラーのトレードに乗り出したようだ。
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