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レイブンズのプレシーズン連勝記録が24でストップ

2023年08月22日(火) 14:47

ワシントン・コマンダースのジョーイ・スライ【NFL】

NFLのプレシーズンにおいて最も偉大な連勝記録が現地21日(月)に終わりを迎えた。

ボルティモア・レイブンズがワシントン・コマンダースに29対28で敗れ、プレシーズン24連勝の記録がストップしている。勝敗を決したのはコマンダースのキッカー(K)ジョーイ・スライによる49ヤードのフィールドゴールだった。

レイブンズのヘッドコーチ(HC)であるジョン・ハーボーは試合後に「もちろん誇らしいことだし、評価するべきことだが、一番誇りにするべきは、ただ、それらの試合がどういったものだったかだ」とコメントした。

「プレシーズンゲームがどう描写されるかと言えば、ここにいるあなたがたの中にも、実際に試合をしたことがないからこそ、何の意味もないと書きたい人がいるだろう。あなたがたはプレシーズンゲームに出たことがないのだから。チーム内でスポットを懸けて戦ったこともない。こういう試合に勝つために誰かが注ぎ込んだ努力のことを、無駄などと言う尊大な人もいるだろう。あなたが今見たものの中で、何が無駄だったか教えてほしい。あなたがフットボールが好きだったとして、これは意味のないフットボールゲームだっただろうか? そういうことを言う人は尊敬できない。なぜなら、選手たちは努力しているからだ。だからこそ、私は彼らがいかに戦ったかをとても誇りに思っている。勝敗は関係ない。大事なのは、彼らがいかに自分たちのやるべきことをやったかで、私はその点で彼らを誇りに思っているし、これからもずっとそうだ」

レイブンズは第4クオーターの終盤まで28対20のリードを保っていたが、コマンダースのクオーターバック(QB)ジェイク・フロムがチームの勢いを回復させ、残り4分でタッチダウンドライブへと導く。その後、コマンダースはスライによる決勝点にまで持ち込んだ。

レイブンズは先発選手の大部分がいない状態でプレーしていたものの、コマンダースは新たにナンバー1QBになったサム・ハウエルに前半を任せていた。ハウエルはタッチダウンパスを2回通している。

プレシーズンであるかどうかは関係なく、コマンダースとその新オーナーシップにとっては祝うべき勝利となった。

「まだプレシーズンではあるけれど@Commandersが勝利してレイブンズのNFLプレシーズン勝利記録を終わらせたのは、コマンダースファンにとっては大盛り上がりだった!」

月曜日の敗北は、ジョン・ハーボー率いるチームがプレシーズンに喫したものとしては、2015年9月3日にアトランタ・ファルコンズに負けて以来のものだった。

それまでの7年(と1試合)にわたって、レイブンズはプレシーズンにパーフェクトなゲームを見せている。

レイブンズは1959年から1962年にヴィンス・ロンバルディ率いるグリーンベイ・パッカーズが達成していたプレシーズン19連勝という記録を、2021年に更新。

プレシーズンに成功を収めている間、レイブンズは7回のレギュラーシーズンで4回のプレーオフ進出を遂げ、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のタイトルを2度獲得している。前回プレシーズンで敗北した2015年シーズンには5勝11敗と低迷し、これはハーボーHCのキャリアの中で最低の数字だった。

現在のプレシーズン連勝記録はラスベガス・レイダースが保有する6勝となっている。

どのチームであれ、レイブンズがプレシーズンに打ち立てた記録を破るのは、かなり先のことになるだろう。

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