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ファルコンズオーナーがタイガー・ウッズのハイテクゴルフリーグのチームを買収

2023年08月22日(火) 15:10


アトランタ・ファルコンズ【NFL】

アトランタ・ファルコンズのオーナーであるアーサー・ブランクが、タイガー・ウッズが1月に発足させる予定のハイテクのゴルフリーグであるTGLリーグに参加する6チームのうちの1チームを買収することで、自身のビジネスに第2のゴルフ要素を加えようとしている。

MLSのアトランタ・ユナイテッドおよびゴルフショップの『PGA Tour Superstore(PGAツアー・スーパーストア)』も所有しているブランクは、毎週ゴールデンタイムに開催されるこのリーグが、テクノロジーとライブアクションの相互作用によって新たなゴルフファンをひきつける可能性を秘めていることに魅力を感じたとコメント。6チームにはそれぞれ3人のPGAツアー選手が所属する予定だ。

「選手たちは興奮している。彼らにとってはこれまでと異なる形式だし、楽しいものになるだろう。選手にとって楽しいものであれば、それは視聴者にとっても楽しいものになるはずだ」とブランクは強調している。

ブランクのアトランタチームは現地21日(月)に正式に発表された。

ウッズ、ローリー・マキロイ、そしてゴルフ専門チャンネルである『Golf Channel(ゴルフ・チャンネル)』元社長のマイク・マカーリーは、TMRWスポーツ――“tomorrow(トゥモロー)”と発音――の下にTGLを設立。近々さらなる3チームを発表するこのリーグは、PGAツアーと提携して運営される。

マカーリーは「アトランタではアーサー・ブランクほど地域社会にとって心強い支援者はいない」と述べ、「彼をパートナーとして迎えることができてうれしい」と続けた。

ウッズとマキロイはジョン・ラーム、ジャスティン・トーマス、アダム・スコット、コリン・モリカワ、マット・フィッツパトリック、マックス・ホーマ、ビリー・ホーシェル、ジャスティン・ローズ、ザンダー・シャウフェレなど、世界ランキング上位20人のうち少なくとも半数の選手から参加表明を受けている。リーグは3人制チームの編成方法については発表していない。

2月、TGLの全イベントの会場となるアリーナの起工式がフロリダ州パームビーチガーデンズで行われた。選手はアリーナのスクリーンにドライブを打ち込んだ後、サンドトラップやグリーンの周りでショートゲームのショットを実際にプレーする。ファンはそれをアリーナのスタンドやテレビで観戦することが可能だ。

ブランクが率いるアトランタは、セリーナ・ウィリアムズとビーナス・ウィリアムズの姉妹が共同所有しているロサンゼルス・ゴルフクラブと、フェンウェイ・スポーツ・グループが所有するボストンのフランチャイズに加わり、TGLにおける最初の3チームとなっている。

レギュラーシーズンマッチは15試合あり、そこから準決勝、決勝へと続いていく予定だ。ゴールデンタイムにテレビ放映される各大会は2時間に及び、ベッターの関心を集めることが予想されている。

ブランクは「ゲーミングがギャンブルの機会を引き寄せることは知っている。そのように設計されてもいるため、それは魅力的な要素になるだろう。また、全国放送ということで、人々はチームや選手に賭けることができる。私はギャンブラーではないから、想像を超えていることではある。だが、それが現実になるのだ」と語った。

大会はすべてフロリダで開催されるが、ブランクによると、彼のチームはアトランタとのつながりを持つことになるという。

ブランクはファルコンズとアトランタ・ユナイテッド、そして地元ジョージア大学のメインカラーとして使われているレッドとブラックを利用する計画だとつけ加えながら「アトランタのチーム、南部のチームとして、私たちはそれを力強く促進していくつもりだ」と明かした。

マカーリーは地元に縁のある選手をチームに選ぶことは「重要であり、要因の1つであるとは言えるが、それだけが要因ではない。競技のバランスもある上に、PGAツアーが選手のスケジューリングに発言権を持つことは明らかだ」と述べている。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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