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カーディナルスHCギャノンは依然としてシーズン初戦の先発QBを指名せず

2023年08月23日(水) 10:42


アリゾナ・カーディナルスのジョナサン・ギャノンHC【AP Photo/Alberto Mariani】

トレーニングキャンプにおけるほとんどのクオーターバック(QB)争いは終わりを迎えたが、アリゾナ・カーディナルスの1年目のヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンはシーズン第1週のワシントン・コマンダース戦に向けた決断をいまだに明かしていない。

ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したカイラー・マレーが現在もリハビリ中であることから先発になると予想されているコルト・マッコイは、プレシーズン最初の2試合に先発し、合計で24回のスナップに参加してパス12回中9回成功、42ヤードをマークしている。

ギャノンHCは火曜日にチーム公式サイトに掲載された記事の中で「先発は指名する必要があるときに指名するつもりだ」と述べ、こう続けた。「彼はよくやっている。うまく動いているし、私たちが求めていることにどんどん慣れてきていると思う。彼はもちろんたくさんフットボールをプレーしているが、私は彼のプレーの傾向を気に入っている」

ギャノンHCがマッコイを先発に指名するのを控えていることから、ドラフト5巡目指名を受けた新人のクレイトン・チューンにもまだ可能性が残されている。ヒューストン大学出身のチューンはポテンシャルを見せているものの、その精度は不安定だ。プレシーズンでの2試合でほとんどのプレータイムを得ていたチューンは、パス47回中25回を成功させて268ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回を記録。チューンの機動力は、ギャノンHCがルーキーを司令塔としてシーズンをスタートさせることに否定的ではない理由の1つかもしれない。

復帰できたとしても、2022年12月12日に膝を負傷したマレーが、いつ健康な状態で出場できるかは未定だ。

ギャノンHCが最終的により経験豊富なマッコイをシーズン初戦に起用したとしても、再建中のカーディナルスでは今季のどこかでチューンにチャンスが巡ってくるかもしれない。

【RA】