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WRウィルソンへのTDパスでプレシーズンを締めくくったジェッツQBロジャース

2023年08月28日(月) 00:43


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【AP Photo/Sue Ogrocki】

現地26日(土)、アーロン・ロジャースがメットライフ・スタジアムでのニューヨーク・ジャイアンツ戦でニューヨーク・ジェッツデビューを飾り、短い時間の中でスロースタートながらも最後は力強く締めくくった。

2回のドライブでプレーしたロジャースは8回中5回のパスを成功させて47ヤードを獲得。ワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンへのゴージャスなタッチダウンパスを通してジェッツを7対0でリードさせた。ウィルソンは3回のターゲットすべてをキャッチして30ヤードとタッチダウン1回を挙げ、トレーニングキャンプから見られていた2人のあうんの呼吸を見せつけた。

「今まで長年にわたってああいうスローをたくさんして来たけど、彼はいい仕事をする。最後に手を出すのがポイントじゃないかな。DB(ディフェンシブバック)は彼が手を上げるのを待ち構えているからね」とチームコメントを通じてロジャースはウィルソンへの信頼を口にしている。「だから手を出すタイミングが良かったんだと思う。でも彼はセパレーションもうまいから、すごく投げやすい」

トレードが発表されて以来、ジェッツファンはロジャース本人の登場を待ち望んでいた。オフシーズンにはさまざまなうわさも流れていたため、それ以上に長く感じられたことだろう。ようやく、ロジャースは彼らの求めていたものを見せてくれた。

最初のポゼッションでジャイアンツがパントした後、大オベーションの中でロジャースが登場。厳密に言えばロードゲームではあったが、そこには大勢のジェッツファンも詰めかけていた。

ロジャースは最初の3つのパスを成功させた。どれもショートで、ジャイアンツと守備コーディネーター(DC)ウィンク・マーティンデールはすぐに重いプレッシャーをかけていった。ジャイアンツは先発陣を休ませていたが、それでもプレシーズン最後の試合ということでアグレッシブなプレーが止まることはなかった。レフトタックル(LT)デュアン・ブラウン、ライトタックル(RT)マカイ・ベクトンを含め、シーズン第1週の先発ユニットと思われるメンバーで構成され、問題視されがちなジェッツのオフェンシブラインにとっては良いテストだった。

ジェッツの最初のサードダウンで、トレードでジャイアンツに入団したばかりのアイザイア・シモンズがブリッツを仕掛け、ロジャースはポケットから押し出されてオシェイン・ジミネスにつまずき、ボールを投げ捨てた。

ロジャースはジェッツの48ヤードラインという絶好のフィールドポジションで再びボールを手にした。タイトエンド(TE)C.J.ウゾマーへのオーバースローの後はイラ立つ様子も見られた。しかし、ウィルソンが22ヤードのパスインターフェアランスを引き出すとそれはすぐに消え、2プレー後にロジャースはウィルソンへの14ヤードタッチダウンパスを成功させた。ジャイアンツのDBジェモン・グリーンの厳しいカバーの中、ロジャースは素早いドロップを選び、グリーンの右耳の横をかすめたボールはウィルソンの手中に落下した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロによると、当初の予定ではロジャースは“2、3回”のシリーズをプレーした後でザック・ウィルソンと交代するはずだったという。実際にはロジャースは9回のスナップ(ペナルティをカウントするなら10回)をプレーした。タッチダウンパスを決めたところで、彼の夜がここまでなのは明らかだった。

ロジャースにとっては励みになるデビューだった。次に彼を見られるのはシーズン第1週のプライムタイム、バッファロー・ビルズとのマンデーナイトマッチアップとなる。

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