ブレット・マハーの失業期間は1日足らずだった。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが現地30日（水）に報じたところによると、ロサンゼルス・ラムズがベテランキッカーであるマハーとの契約を最終調整しているという。

マハーの昨シーズン――そしてキャリア全体――は山あり谷ありだった。NFLの練習生やカナディアン・フットボール・リーグ（CFL）のチームを5年間転々としながらキャリアをスタートさせた現在33歳のマハーは、2018年からようやく安定した職をNFLで得られるようになったが、2022年にその基盤に亀裂が入り始めている。突然、極めてシンプルなキックでさえも決められなくなったマハーは、当時所属していたダラス・カウボーイズがタンパベイ・バッカニアーズに勝利したワイルドカードゲームで5回中4回のエクストラポイントを外し、敗北を喫したディビジョナルラウンドのサンフランシスコ・49ers戦では最初のポイントアフターアテンプト――左に大きく外れるコースに見えた――をブロックされた。

今オフシーズン、マハーはカウボーイズと再契約することなくデンバー・ブロンコスへ向かっている。ブロンコスは火曜日にニューオーリンズ・セインツに所属していたKウィル・ルッツを獲得した後にマハーを放出。2023年シーズン開幕まで1週間あまりとなったところでマハーは職を失った。

火曜日がロースターを53名に縮小する期限だったこともあり、新人Kタナー・ブラウンを放出していたラムズは、キッカーを必要としていた。マハーが獲得可能になったことで、ラムズは即戦力となる選手を選択肢に入れられるようになっている。マハーが2022年シーズンに32回中29回のフィールドゴールを成功させた安定感を取り戻せるかどうかに注目だ。

【RA】