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ドルフィンズGMグリアがQBタゴヴァイロアとDTウィルキンスの契約延長交渉をオフシーズンに持ち越し

2023年08月31日(木) 13:50


マイアミ・ドルフィンズ【NFL】

サウスビーチでは、交渉ではなくこれからのシーズンに集中する時が訪れている。

現地30日(水)、マイアミ・ドルフィンズのジェネラルマネジャー(GM)クリス・グリアはクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアおよびディフェンシブタックル(DT)クリスチャン・ウィルキンスとの契約延長交渉をオフシーズンまで保留することを明確に示した。

チーム公式記録によると、グリアGMは報道陣に「私はただ彼のことを思い、トゥアには単純にプレーさせたい」と述べたという。

「繰り返しになるが、そういうことは大きく気を散らすものになる。家族、友人、あなたたち、みんなが絶えずそのことについて尋ねてくる。彼の代理人とは話してきた。そのことについてというよりは一般的なことをね。シーズン中はプレーに集中させて、オフシーズンに話し合おうということになった」

グリアGMとドルフィンズは3月にタゴヴァイロアの5年目オプションを行使。2020年ドラフト全体5位指名を受けたタゴヴァイロアは、基本給で今季に101万ドル(約1億4,741万円)、2024年に2,317万ドル(約33億8,194万円)を受け取ることになっている。

ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルが初めて指揮を執った2022年に、アラバマ大学出身のタゴヴァイロアはパスヤード(3,548ヤード)、タッチダウンパス(25回)、パサーレーティング(105.5)でキャリアハイを更新するなど、自己最高のシーズンを送った。しかし、頭部を複数回にわたって負傷したことからレギュラーシーズンの4試合および、ドルフィンズがバッファロー・ビルズに敗れたワイルドカードゲームでも欠場を余儀なくされている。

オフシーズンまで交渉がストップすることになった今、2023年シーズンはタゴヴァイロアにとってより大きな意味を持つだろう。

ドルフィンズから2019年ドラフト1巡目指名を受け、新人契約の最終年を迎えているウィルキンスにとっては、状況が異なる。今季、1,075万ドル(約15億6,901万円)を稼ぐ予定のウィルキンスの契約延長交渉は決裂。ウィルキンスは火曜日に、これからのシーズンと良きチームメイトであることに集中すると語った一方で、交渉を継続することには前向きな様子を見せた。

いかなる契約延長交渉もドルフィンズの2023年シーズンが終わってから行うと、かなり率直に述べたグリアGMは、次のようにコメントしている。

「クリスチャンに関しては、彼や彼の代理人と素晴らしい対話をたくさん重ねてきた。とても前向きだ。私たちはフェアだと思うオファーを出した。そういうことをするときには、双方にとってうまくいくようにしなければならない時がある。だから、お互いに悪い感情はなかった。素晴らしいコミュニケーションをたくさんとってきた。彼の代理人とはいい時間を過ごし、いい会話を重ねてきた。今は、シーズンが終わるまで控えようと思っている。クリスチャンが成し遂げたいと思っている目標やチームのために掲げている目標からクリスチャンの気持ちをそらせるのはフェアではないと思うからね」

現地9月10日(日)にロサンゼルス・チャージャーズと対決するシーズン初戦は確実に注目を集めるだろう。一方、ドルフィンズで特に輝きを見せている2人の先発選手の契約延長交渉は2024年に持ち越されることになった。

【RA】