ニュース

ジョナサン・テイラーが不在の間、他のRBに仕事を分担させる予定のコルツ

2023年09月06日(水) 10:22


インディアナポリス・コルツのザック・モス、ディオン・ジャクソン、エヴァン・ハル【NFL】

ランニングバック(RB)ジョナサン・テイラーが少なくとも2023年シーズン序盤に不在となることから、インディアナポリス・コルツのバックフィールドはワンマンショーからチームプレーへと切り替えられるようだ。

主力選手を欠くことで、ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンはザック・モス、ディオン・ジャクソン、新人のエヴァン・ハルに仕事を分担させ、成功率の高い選手がまた成功する可能性が高いと考える“ホットハンド・アプローチ”をとるつもりのようだ。

『Indy Star(インディ・スター)』によると、スタイケンHCは現地4日(月)に「ランニングバックはコミッティー制だ。誰がホットハンドを持つにしろ、その選手に少し任せておくつもりだ」と述べたという。

スタイケンHCがフィラデルフィア・イーグルスのオフェンスのようにランニングバックを使い続ける場合、コルツはさまざまな選手を特定の役割で起用することになるだろう。

トレーニングキャンプ中に腕を骨折し、1カ月の離脱を余儀なくされていなければ、RB陣の中でも特に強いパワーを誇るモスが、グループを引っ張る最有力候補となっていたはずだ。モスはシーズン初戦のジャクソンビル・ジャガーズ戦に出場する見込みだが、すべての仕事をこなす準備はまだ整っていない可能性がある。

ジャクソンにはモスよりも速いという長所があり、その爆発力を武器に新人クオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンが率いるコルツのオフェンスで活躍できるかもしれない。

「このオフェンスでは全員が自分の万能性を発揮できるような気がするけど、俺は特に、自分のスピードを生かせるような気がする」と語ったジャクソンは「俺のスキルセットにはかなり合っている」と続けた。

第3ダウンバックとなるべく今年のドラフトで5巡目指名されたハルは、シーズン序盤においてはパスキャッチ役にとどまる可能性がある。

現在のトップ3バックはそれぞれ、コルツのオフェンスに異なる要素をもたらしており、その明確な違いはまさに委員会(コミッティー)のように役割を分担することにつながるかもしれない。しかし、スタイケンHCは序盤に勢いに乗った選手がより多くのレップスを獲得できるという可能性を残している。

序列がどうなるかはともかくとして、モスはリチャードソンが司令塔を務める中でランニングバックとしてプレーするのは羨ましいことだと考えているようだ。リチャードソンのような選手を相手にする場合、ディフェンスはQBをランナーとしてもパサーとしても考慮せざるを得なくなるからだ。

モスは「負担が軽減される」と話し、「俺はバッファロー(ビルズ)で3年間、ジョシュ・アレンとプレーしていたから、ああいう選手がいるときにそれが何を意味するのか分かる。自分たちにとっても、O(オフェンシブ)ラインにとっても、他のみんなにとってもな」と続けている。

【RA】