ニュース

移籍後のQBロジャースを見て「素晴らしい1年を過ごすと思う」とトム・ブレイディ

2023年09月06日(水) 11:49


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【NFL】

グリーンベイ・パッカーズで18シーズンを過ごしたクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは、初めてウィスコンシンから離れた場所でNFLシーズン開幕を迎える。そんなロジャースは気持ちを新たにし、ニューヨーク・ジェッツでプレーするモチベーションを高めているようだ。

キャリアの終盤に所属先を変えるクオーターバックの気持ちを知っている人がいるとすれば、それはニューイングランド・ペイトリオッツで20シーズンを過ごした後、42歳でタンパベイ・バッカニアーズに移籍したトム・ブレイディだろう。

現地4日(月)に配信された『SiriusXM(シリウスXM)』のポッドキャスト“Let’s Go!(レッツ・ゴー)”のエピソードで、共同ホストであるジム・グレイに、今回の変化がシーズンに向けてロジャースにどのような影響を与えるのかと質問されたブレイディは、次のように答えている。

「何というか、違うエネルギーがあるんだ。新しさがある。これまでの経験を生かしながらも、良いことはすべて取り入れて、つらかったことは取り入れないようにするための新たなスタートなんだ。つらい経験は乗り越えない限り、ずっと残ってしまうことがあるからね。つまり、1つの場所で何年も過ごすと、試合に負けたこととか人間関係、特定の経験から、メンタル的なキズをたくさん負うことになるというか。あいつは昔こんなことを言っていたな、とか、このチームメイトは、あのコーチ、あのジェネラルマネジャー(GM)はこうだったな、とかね」

「新天地では、そういうものは何もない。つまり、自分がいた場所ですべてがうまくいったわけではなかったかもしれないけれど、自分はベストを尽くしたんだと思いながら、最善を尽くせるよう願うだけでいいんだ。しかも、違うタイプの感情エネルギーが流れている、新しい場所に行ける。僕は彼のことを思ってワクワクしている。彼は活力を取り戻すだろう。今年はこれまで楽しそうに過ごしていたよね。彼がオフシーズンに取り組んでいたことは知っているし、それは常に素晴らしいことで、本当にチームメイトとつながろうとしていた。だから、彼の活躍が楽しみだ。彼らは本当にいいチームだし、本当にいいオフェンスを擁している。しかも、アーロンはいいレシーバーに恵まれたら、かなり危険な存在になるだろ。彼は素晴らしい1年を過ごすと思う」

フォックスボロを離れた最初のシーズンに、ブレイディはバッカニアーズをスーパーボウルタイトルに導いた。ロジャースはそれに匹敵する偉業を成し遂げようとしている。

ロジャースはブレイディ(219勝)、ブレット・ファーブ(160勝)、ペイトン・マニング(141勝)に続き、1つのチームで140勝以上を挙げた後にチームを変えた4人目のQBとなった。ブレイディとマニングはそれぞれ移籍後にスーパーボウル制覇を経験している。グリーンベイからニューヨークへ移ったことでファーブと比較されがちだが、ロジャースはブレイディやマニングのような形でキャリアの終盤を迎えられることを願っているはずだ。

【RA】