QBプレスコットが“長くチームにとどまること”を期待するカウボーイズオーナー、シーズン中に契約延長の可能性も
2023年09月06日(水) 13:21ダラス・カウボーイズはこの2カ月間、2023年シーズン以降を見据えて複数の主力選手を確保するために自分たちの小切手帳を見つめてきた。しかし、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットの現行契約が終わりに近づく中、フランチャイズの長期的な見通しは、スターQBが新契約を結ぶまで明確にはならないだろう。
それはオーナーのジェリー・ジョーンズが頻繁に考える状況だ。しかし、ジョーンズは現地5日(火)に、カウボーイズがプレスコットを当面の間チームにとどめるかどうかではなく、いつそれを実行するかかが問題なのだと示唆した。
ジョーンズは『105.3 The Fan(105.3ザ・ファン)』で「契約書の数字、特に大きな数字は常に頭の中にある。それを考えないときはない。なぜなら、全体をフィットさせなければならないからだ。だから、年の途中で選手を決めるときも、そのことが頭をよぎる。つまり、それは根本的なことなのだ。私たちはダックが長くうちにとどまることを期待している」と述べている。
プレスコットは2021年シーズンを前に4年1億6,000万ドル(約235億9,768万円)の契約にサイン。その最終年にあたる2024年シーズンにはサラリーキャップに対して5,940万ドル(約87億6,064万円)を数えることになっている。しかし、その時期に新たな契約を狙っているのは現在30歳のプレスコットだけではなく、プレスコットのトップターゲットであるワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムもそのオフシーズンにフリーエージェント(FA)になる予定だ。また、スターラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズの契約最終年が差し迫っていることも、今後締結されるすべての契約の算段を複雑にするかもしれない。
火曜日、ジョーンズは「私たちはいつも、数字の面がうまくいくよう複数の戦略を持って取り組んでいる」と説明した。「その目標は変わることがある。シーディー・ラムと一緒にやりたいこととか、将来的に帳簿に載せたい金額が、ある時点でどの程度のものになるかは分からないからだ。ここからスタートするために、ファンが時期を知りたがっているのは分かっている。それらの契約は交渉がまとまるまで正確な数字にならないことを承知した上で、ある程度の数字を想定しておかなければならない。また長ったらしく話してしまった。だが、それは常に頭の中にあることだ。構成要素だからね」
プロボウルに選出された経歴を持つコーナーバック(CB)トレボン・ディッグスや、セーフティ(S)マリク・フッカー、最近ではライトタックル(RT)テレンス・スティールなど、カウボーイズはこの夏に複数の選手の契約を延長してきた。トレーニングキャンプをホールドアウトしていたガード(G)ザック・マーティンは契約再編を機にチームへ復帰。それは2023年シーズンを前にジョーンズが解決すべきもう1つの重要な問題だった。
カウボーイズはトレーニングキャンプ終盤にQBトレイ・ランスをトレードするという驚きの動きに出ている。それは当然、最も重要なポジションにおけるチームの将来をめぐるうわさや、シーズン第1週を前にしたプレスコットとの交渉状況に対する疑問の声が上がる事態につながった。
ジョーンズは交渉を続けることだけではなく、2023年シーズン中にプレスコットとの契約を成立させることにも前向きであると明言。
「間違いなく、いかなるタイミングでも」と述べたジョーンズはこう続けている。「それは彼らが決断を下せるようになるための、よりよい時期になるかもしれない。誰にでも――私もそうだが――立ち上がって、未解決の問題を解決したくなるときがくるものだ。チャンスがあれば私もそうする。フレキシブルだと思われるはず。変わりゆく部分だからね。もちろん、実生活ではケガに対処する。浮き沈みがあるものだから、才能のレベルが上がったり下がったりするのに対処する。それは目の前で起こるものだ。シーズン中にも起こりうる。だから、シーズンをどのようにスタートさせるかは、シーズンをどのように終えるかに影響しない。短期的にも長期的にもね」
【RA】