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カウボーイズLBパーソンズ、49ers DEボサの大型契約延長を祝福するも焦点はスーパーボウル優勝に

2023年09月08日(金) 12:33


ダラス・カウボーイズのマイカ・パーソンズ【Cooper Neill via AP】

ダラス・カウボーイズのラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズのNFLでのキャリアスタートは、伝説的なものと言っても過言ではない。

パーソンズは最初のシーズンに最優秀守備新人賞を獲得し、続いて翌年も年間最優秀守備選手の次点に選出された。この調子で行けば、近いうちにフットボール界で最も年俸の高い守備選手になるのは間違いない。

現地6日(水)、サンフランシスコ・49ersのディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサの契約延長がNFLのトップ守備選手の契約市場を塗り替え、年間3,400万ドル(約49億9,820万円)という新たな頂点を打ち立てた。自身も大型契約に近づいていることを察知しているかのように、パーソンズはすぐにボサに祝福の言葉を送っている。

「ニック・ボサのことを思うと本当にうれしい」とパーソンズは『The Fort Worth Star-Telegram(ザ・フォート・ワース・スター・テレグラム)』にコメントし、こう続けた。

「彼(ボサ)は昨年、リーグで最も優れた選手であることをしっかりと示していたからね。自分も追い求めたくなるよ。彼の契約という意味ではなく、彼がどれだけ素晴らしかったかという意味で。彼の考え方を学び、どれだけ冷静に試合に臨んでいたかを見ると、その素晴らしさがわかる」

2023年以降に追い求めるのはボサの成績であり、給料ではないと公言することで、パーソンズはPRの部分で好影響が期待できるかもしれない。しかし、このリーグでプレーする選手なら誰もが知っているように、財布を潤すのは結局のところ、フィールドでの成績なのだ。

パーソンズのような実力を持つ選手が、ボサに続いて大金を手にする道を外れる可能性があるのは、ケガと、何が最も重要かを見失うことの2つだけだ。前者に関しては、これまでのところ運が良く、パーソンズは最初の2シーズンで出場可能な試合のうち、1試合を除いてすべてに出場している。後者を避けるためには集中し続ける必要がある。

パーソンズは将来の契約延長について、「まったく考えていない」と言い、次のようにつけ加えた。

「前にも言ったように、俺は本当にフットボールを楽しんでいるだけなんだ。自分の仕事が大好きだ。あとはみんなが話してくれるだろう」

「父がいつも言っていた。お前がどれだけ優れているか、将来がどう見えるかなど、そういうことはみんなが話してくれる。でも最終的には、これまでにもそこにいたかのように、それが普通であるかのように振る舞うべきだ。もしお前が良い状態でいれば、他の皆がお前について話すだろうからって」

パーソンズはドル紙幣を追いかけているわけではない。少なくとも、そう認めてはいない。パーソンズが狙っているのは、ロンバルディトロフィーだ。2023年にその目標を達成すれば、みんなが自分をほめ称えることをパーソンズは知っている。

「それ(ロンバルディトロフィー)についてはよく考えるし、夢にまで見ている」とパーソンズは『Star-Telegram』にコメントした。

「深夜になると、俺はただスーパーボウル、スーパーボウル、スーパーボウルと考えるんだ。それぞれの週を一つ一つしっかりとこなす必要があるのは分かっている。毎日それぞれの悩みがあり、毎日少しずつ良くなっていくことに集中しなければならない。そして最終的には、スーパーボウルに出場できるところまで、十分な成果を積み上げるんだ」

「準備、仕事、マインドセット、こうした毎日やることすべてがスーパーボウルにつながる。ただ“スーパーボウルに行きたい”って言うだけではダメなんだ」

カウボーイズは30年近く、その目標を達成できていないことで有名だ。もしパーソンズがついにその障害を越えてチームをフットボールの頂点に返り咲く手助けをするのであれば、カウボーイズはパーソンズに対して財布の紐を解くほかないだろう。

【KO】