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コルツRBテイラーのトレード交渉が再開される見通し

2023年09月11日(月) 10:00


インディアナポリス・コルツのジョナサン・テイラー【NFL】

現地10日(日)、インディアナポリス・コルツは本来3番手だったランニングバック(RB)ディオン・ジャクソンを先発に据えてシーズン初戦のジャクソンビル・ジャガーズ戦に臨んだ。プレシーズンではコルツの強みとなっていたRBポジションには、今や大きな疑問符がついている。

先発RBジョナサン・テイラーがシーズン第4週のロサンゼルス・ラムズ戦までPUP(故障者)リストに置かれるため、その疑問符は少なくともあと3試合、場合によってはそれ以降もつきまとうことになるだろう。

その後は? 可能性のある選択肢とシナリオは多くある。情報筋が説明しているように、現在はすべての選択肢が検討されている状態だ。

情報筋の話によれば、テイラーは健康で、身体検査が必要な場合、すぐにでもクリアする可能性が高いとのこと。つまり、許可されればすぐにPUPリストから外れることができる。コルツはオフシーズンに手術が必要となった足首のケガからの回復を目指していたテイラーを、8月29日にPUPリストに登録した。

8月にテイラーがトレードを要求し、その許可を得たとき、マイアミ・ドルフィンズとグリーンベイ・パッカーズが主な移籍先候補となっていた。パッカーズはテイラーを獲得するために中盤のドラフト指名権を2つ提示したが、レギュラーシーズンが始まった今、その交渉は打ち切られたと情報筋は明かしている。

関係者によれば、ドルフィンズがいまだにテイラーの移籍先候補の1つであっても驚いてはいけないという。ドルフィンズはコルツのジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードと広範囲にわたる議論を重ね、さまざまな選択肢――指名権、選手、その両方――について話し合ったものの、契約成立には至らなかったという。

8月下旬、ドルフィンズのクリス・グリアGMは「お互いにオファーのやりとりはなく、一般的な会話にとどまったと言える。近づくとかそういう意味では、本当に近づいたものは何もなかった」と報道陣に話していた。

現在の選択肢を検討するのに4週間の猶予があることから、どのチームも可能性を閉ざしていない中で、ドルフィンズが再び候補に加わる可能性はあるだろう。また、負傷者が出たり、期待通りのパフォーマンスが得られなかったりした場合に、質の高いランニングバックを求めるチームが出てくる可能性もある。

テイラーがコルツでプレーするために戻ってくる可能性も、わずかとはいえあるはずだ。そのためには契約延長が必要になりそうだが、コルツはまだそれを提示しようとはしていない。一方、テイラーはトレーニングに励んでおり、ある情報筋は事態が落ち着きを取り戻しつつあると説明している。

言い換えれば、この夏のドラマに終止符を打つべく、両者は4週間以内に双方にとって有益な結論を出さなければならないということだ。

【RA】