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バッカニアーズWRエバンスのトレードは期限までに交渉まとまらず見送り

2023年09月11日(月) 11:00


タンパベイ・バッカニアーズのマイク・エバンス【AP Photo/Chris O'Meara】

タンパベイ・バッカニアーズに現地9日(土)という日が訪れ、過ぎ去ったが、ワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスとの契約延長はなかった。しかし、チームがすぐにエバンスを手放すつもりはないようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のインサイダー、マイク・ガラフォロが日曜日、『NFL GameDay Morning(NFLゲームデイ・モーニング)』で報じたところによると、エバンスが自分で設定した締め切りまでに両者は新しい契約に合意できなかったが、バッカニアーズにはこのシーズン中に主力ワイドレシーバーであるエバンスを手放す計画はないという。

エバンスにはトレードの関心が集まるだろうが、バッカニアーズはエバンスに対する契約オファーさえ出していないにもかかわらず、トレードするつもりはないとガラフォロはつけ加えた。

「他のチームはすでに獲物の匂いをかぎつけており、バッカニアーズがエバンスと手を切るかを確認しようと様子をうかがっている」と『NFL Network』でガラフォロは語り、こう続けた。

「しかし、バッカニアーズはエバンスをトレードする気はないと全チームに伝えていると、私はハッキリと聞いている」

30歳のエバンスは2014年に自分をドラフト1巡で指名したチームで、契約最終年、そしてNFL10年目のシーズンをプレーするようだ。

今月初めに、エバンスのエージェントは土曜日を契約延長の締め切りと設定し、バッカニアーズに対して「将来の殿堂入りが見込まれ、リーグでまだ4年から6年は活躍できる選手を擁しているなら、全力を尽くしてチームに残すべきだ」と伝えていた。

バッカニアーズは全力を尽くす行動は取らなかったが、エバンスを手放すわけでもなかった。一言で言えば、引き分けだ。

プロボウルに4回選出されているエバンスは、2023年にはサラリーキャップに対して2,370万ドル(約34億8,266万円)を占める予定。バッカニアーズがこのベテランをトレードした場合、今シーズンのデッドマネーは920万ドル(約13億5,192万円)になる。

エバンスは今週初め、フィールド外での要求にもかかわらず、自分の集中はフィールドにあると述べ、新しい契約が結ばれるかどうかにかかわらず“素晴らしいシーズンを過ごす”ことを楽しみにしているとコメントしていた。

「オーナーシップと経営陣は、チームとその未来のために最善と考えることをするだろう。俺は自分自身と自分の未来にとって最善のことをする。それは今、いいプレーをすることだ」とエバンスは言う。

バッカニアーズがエバンスと手を切れば、最近のNFL史上でもっとも信頼できるパスキャッチャーのひとりを失うことになる。エバンスは、NFLで9シーズン連続して、1,000ヤード以上を獲得してきた。リーグでキャッチ数、レシーブヤード、レシーブタッチダウンのいずれでもトップになったことがなく、周囲からは依然として過小評価されているものの、再建の年になると見込まれるシーズンを送るバッカニアーズは、その存在を高く評価している。

7回のスーパーボウル覇者であるトム・ブレイディに代わってクオーターバック(QB)に据えられた元全体1位指名のベイカー・メイフィールドとともに、エバンスとクリス・ゴッドウィンがバッカニアーズのレシーバー陣を支えることが期待されている。初めて攻撃コーディネーター(OC)を務めるデイブ・カナルスが指揮するオフェンスが成長の痛みを経る中、2人の経験はきわめて貴重になるだろう。

もし日曜日のニュースが何かの兆候であれば、今シーズンはこのデュオが活躍する最後の年になるかもしれない。

【KO】