ロジャースの大型トレード前にQBスタッフォードについてラムズに問い合わせていたジェッツ
2023年09月11日(月) 12:38アーロン・ロジャースがニューヨーク・ジェッツの先発クオーターバック(QB)になることは、2023年シーズンだけでなく、過去数年でも最大の話題の一つだ。しかし、話が違う方向に進んでいたら、現地11日(月)夜に行われるバッファロー・ビルズ戦でのジェッツの先発QBは違う人物になっていたかもしれない。
情報筋によると、ロジャースが何を望んでいるのか明確ではなく、2023年にプレーする意思があるかどうかにも疑問があったため、ジェッツのロジャース獲得は遅れていたという。そのため、ジェッツはマシュー・スタッフォードがトレードで手に入るかどうか、ロサンゼルス・ラムズに問い合わせる。ジェッツとラムズの話は短く、単純で、要を得たものだった。
2つの情報筋が説明しているように、ラムズはスタッフォードがどこにも行かないと言い切っている。両チーム間の交渉は、ラムズが取引に応じる意志がないことが明らかであるため、探査的なものでしかなかった。それでも、ジェッツはフランチャイズQBを求める旅であらゆる手を尽くさないわけにはいかなかったのだ。
ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイがもうひとシーズン続投すると発表された時、スタッフォードも戻る予定だった。実際、スタッフォードは腕力が増し、昨シーズンよりも健康な状態で戻ってきている。
しかし、他のチームがラムズにスタッフォードについて問い合わせるのはこれで最後ではなかった。ジェッツだけでなく、他にもQBが必要なチームが、ラムズが選手を手放す可能性があるのではないかとリーグでうわさされていた際に、スタッフォードや他のラムズのスター選手が手に入る可能性について問い合わせていたと情報筋は明かしている。最終的に、ラムズは3月にジャレン・ラムジーをマイアミ・ドルフィンズにトレードしたが、その他の主力選手は残った。
スタッフォードは、自分に興味を持ってくれたチームがあることについて、うれしいと話している。
7月に行われたトレーニングキャンプでスタッフォードは「俺は本当にうれしいんだ」と話し、こう続けていた。
「現在のチーム、このコーチ、そしてこのファンのためにプレーすることがね」
昨年のオフシーズンに肘の問題に対処していたスタッフォードは、昨シーズンは脳震とうプロトコルと脊髄(せきずい)挫傷のためにわずか9試合しか出場していない。今年は力を取り戻して戻ってきた上に、チームはかなり若くなっている。さらに、チームの主力ワイドレシーバー(WR)クーパー・カップがハムストリングのケガで故障者リザーブ(IR)に置かれたため、2023年シーズンの最初の4試合は欠場することになる。
ジェッツとしては、数カ月にわたる交渉は4月24日にロジャースをトレードで獲得したことで完了した。しかし、実際にトレードが成立する可能性が高くなったのは、ロジャースが3月中旬に『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィー・ショー)』で、2023年シーズンにジェッツでプレーする意向があると話した時だった。
そこからロジャースはフルスピードで前進し、月曜夜のプライムタイムに、メットライフ・スタジアムでジェッツデビューを果たす。
【KO】