ペイトリオッツからセレモニーで称えられたトム・ブレイディ、2024年6月にチームの殿堂入りへ
2023年09月11日(月) 12:49現地10日(日)、トム・ブレイディがニューイングランドでNFLキャリア終了後の花を咲かせ始めた。
ニューイングランド・ペイトリオッツはシーズン初戦のフィラデルフィア・イーグルス戦のハーフタイム中に、長年活躍した元クオーターバック(QB)を称えるための特別セレモニーを実施。ブレイディがジレット・スタジアムに詰めかけた観衆に言葉をかけたとき、そこに空席はなかった。
「これは僕にとっても、家族にとっても、チームメイトにとっても、そして僕ら全員にとっても、戻ってきて、あなたたちが僕らにしてくれたことに感謝する、信じられないほど素晴らしいセレブレーションだ」とブレイディは語っている。
「20年前――正確には23年前――、ニューイングランドが地図上のどこにあるのかさえ知らなかったのに、ここにドラフトされたのは本当に幸運だった。僕たちがニューイングランドを地図に載せたわけじゃないけど、より多くのアメリカ人が、ニューイングランド・ペイトリオッツがどこでプレーしているかを知るようになったと思う」
オーナーのロバート・クラフトは日曜日に、プロフットボールの殿堂入りが確実視されているブレイディは、まずペイトリオッツの殿堂入りを果たすと発表した。クラフトは、チームの殿堂入りに必要な4年間の待機期間を免除し、ブレイディが来年に殿堂入りできるようにすると明かしている。ブレイディの殿堂入りは現地2024年6月12日(水)、ジレット・スタジアム内で実現する予定だ。
ブレイディがニューイングランドで築いた20年にわたる王朝は、スーパーボウル制覇6回、地区優勝17回、レギュラーシーズンでの219勝という結果を生み出した。伝説的なペイトリオッツの12番のジャージーを身にまとった元ドラフト6巡目指名選手は、観客に語りかける前にフィールドに飛び出し、エンドゾーンを越えると、栄光の20シーズンで行っていたのと同じようにニューイングランドの観衆に向かって叫んだ。
「僕たちにはチームメイトの文化があって、2つのことを大切にしていた」とブレイディは話している。
「互いを思いやり、勝利にこだわった。その2つを大事にしない人は、ここで長く続かなかった。そういう人たちと対戦できてとても幸せだった。つまり、僕たちはチームワークとは何かをアメリカに証明したと思う。互いを信じ、このコミュニティのためにプレーすることを信じ、共通のミッションのためにプレーすることを信じれば、6本のバナーを掲げ、このスタジアムで祝福することができるのだと証明したんだ」
ブレイディがニューイングランドに姿を現したのは、2月に引退を表明してから初めてのことだった。ブレイディはタンパベイ・バッカニアーズでの3シーズン目を終えた後に23シーズンという長いキャリアに終止符を打っている。ブレイディはバッカニアーズの一員としてキャリアで7つ目のスーパーボウルリングを獲得し、パスヤードとタッチダウン数でNFLの歴代1位に輝いた。
伝説的なキャリアを完ぺきに要約したブレイディは、ある宣言をもってスピーチを終えており、それを聞いた観客からは大きな歓声が上がった。
「僕たちの人生は、自分をさまざまな旅に連れて行ってくれる」と語りかけたブレイディは「僕たちはいろんな場所に連れていかれ、さまざまな人に出会うけど、僕が確信していること、そしてこれからも決して変わらないことがある。それは僕が生涯、ペイトリオッツの一員であるということだ」と続けている。
【RA】