リーグでも最も優れたランニングバック（RB）の1人だと評されるクリーブランド・ブラウンズのランニングバック（RB）ニック・チャッブが、現地18日（月）の夜に実施されたピッツバーグ・スティーラーズとの試合で膝に重傷を負い、今季絶望と見られると『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが報じた。

チャッブは複数の靭帯を断裂したと考えられると、ラポポートは伝えている。ブラウンズのヘッドコーチ（HC）ケビン・ステファンスキーは、チャッブのシーズン絶望を予想しているものの、画像検査を受けていない状態では靭帯の損傷具合を確認することはできないとしている。検査は火曜日に行われる見込みだ。

ステファンスキーHCは試合後、「ニックが膝に非常に深刻なケガを負ったのは明らかだ。彼には気の毒だ。知っての通り、彼は素晴らしいフットボール選手だが、人間としてさらに素晴らしい人物でもある。われわれはすべてのステップで彼をサポートしていく」と述べている。

第2クオーターでボールを運んでいる際、チャッブはスティーラーズのセーフティ（S）ミンカ・フィッツパトリックから足元へのヒットを受け、左膝が内側に曲がっていた。即座に膝をつかんだチャッブの元に医療スタッフが駆けつけ、後にカートでフィールドを去っている。内容の陰惨さから、テレビ放送でリプレーが映されることはなかった。

心乱れた様子のチャッブがフィールドを去る間、スティーラーズファンからも“チャッブ”と温かなチャントが送られていた。

チャッブはジョージア大学時代にPCL（後十字靭帯／こうじゅうじじんたい）、MCL（内側側副靱帯／ないそくそくふくじんたい）、LCL（外側側副靭帯／がいそくそくふくじんたい）を断裂したことがある。月曜日に負傷したのは、それと同じ側の膝だった。

安定して優れたパフォーマンスを発揮する模範のような存在であるチャッブは、プロボウルに4度選出され、4年連続で1,000ヤード超えのシーズンを送ってきた。27歳のチャッブは今季も輝かしいスタートを切り、シーズン第1週のシンシナティ・ベンガルズ戦で106ラッシングヤードをマーク。月曜日にはキャリー10回で64ヤードを記録していた。

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