ラムズがRBキャム・エイカーズをバイキングスにトレード
2023年09月21日(木) 11:53ロサンゼルス・ラムズとランニングバック(RB)キャム・エイカーズが別々の道を歩みだす。
ラムズがエイカーズをトレードでミネソタ・バイキングスに送ると、現地20日(水)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話を元に伝えた。各チームが後に発表したところによれば、バイキングスはエイカーズおよび2026年の条件付き7巡目指名権と引き換えに、2026年条件付き6巡目指名権をラムズに送るという。
エイカーズのロサンゼルスでの時間は、控えめにいっても荒れた日々だった。元2巡目指名選手のエイカーズは、ルーキーイヤーだった2020年にキャリー平均4.3ヤードという数字でキャリアをスタート。2021年にはオフシーズンにアキレス腱を断裂し、レギュラーシーズンの出場は1試合にとどまった。そのシーズンに戻ってきたこと自体が素晴らしい成果だと言えるが、ラムズと共にスーパーボウル優勝を果たした後、2022年はラムズ攻撃陣における自分の役割に不満を抱え、トレードを要求したエイカーズはラムズの決断を待つ間、チームから遠ざかっていた。
エイカーズをキープしようと決断したラムズは、トレード期限後にエイカーズをチームの元に迎えいれている。2022年にキャリア全体でも最高のものに数えられる試合を何度か見せたエイカーズだが、その勢いを2023年にも保つことはできなかった。ラムズの今季初戦だったシアトル・シーホークス戦でバックアップのカイレン・ウィリアムズの方が優れたパフォーマンスを発揮するのを見たエイカーズは、今後はウィリアムズにスナップを奪われること察知し、ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイやそのスタッフとエイカーズの間には亀裂ができていった。マクベイHCはエイカーズなしでシーズン第2週の試合をプレーすることを決断し、健康状態に問題がないにもかかわらず、サンフランシスコ・49ersに敗れたこの試合でエイカーズをアクティブ登録しなかった。そのことが、エイカーズのロサンゼルスにおける運命を決定づけていた。
エイカーズはケビン・オコンネルHCの攻撃陣でより大きな役割を担うことに希望を持ちつつ、ミネソタへ向かう。アレキサンダー・マティソンを筆頭とするバックフィールドを擁するバイキングスは、2試合で69ランヤードにとどまっており、ハードなランニングバックの加入は助けになるはずだ。
そういった役割をミネソタで果たすことを胸に、エイカーズはロサンゼルス時代に正式に幕を引いた。
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