ブラウンズRBチャッブの膝はMRI検査の結果、予想より明るい兆し
2023年09月24日(日) 17:56現地18日(月)、クリーブランド・ブラウンズのランニングバック(RB)ニック・チャッブが膝にシーズン終了となるケガをしたシーンは、あまりにも衝撃的だったために『ESPN』がリプレーを避けたほどだった。オンライン上の初期の報道では完全な脱臼も示唆され、そうなればキャリアの危機も考えられた。
しかし、一連の検査を実施した結果、実際にはそれよりもかなり見通しの明るい状態だと情報筋は言っている。チャッブは故障者リザーブ(IR)入りし、残りのシーズンを欠場することになるものの、100%の健康を取り戻して再びプレーできる可能性は大いにある。
チャッブはMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)を断裂していることが検査で分かったといい、来週に手術を受けて修復するという。ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)にも損傷があったものの、こちらは完全な断裂ではなかったようだ。
それでも、チャッブがACLの再建手術を受けなければならない可能性は残っている。執刀医が手術中に膝の状態を確認し、損傷の程度がひどかった場合は完全な修復術が必要になるという。だが手術前の現状では膝の損傷は大きいものの、それは必須ではない。
また膝蓋(しつがい)骨の脱臼はなく、他の靱帯にも問題はなさそうだと情報筋は言っている。医師たちはこうしたケガで定番となっている2つの別々の手術でチャッブの膝を修復するかもしれない。
月曜日にブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンを含めて多くの人はチャッブが2015年の大学時代に負ったけがを思い浮かべていた。この時彼は膝蓋骨の脱臼に加えてPCL(後十字靱帯)、MCLとLCL(外側側副靭帯/がいそくそくふくじんたい)を断裂していた。
「リプレーを見て正確に何が起きたか理解した時、彼のカレッジ時代のケガのフラッシュバックが何度もよぎった」と26対22でピッツバーグ・スティーラーズに敗れた18日の夜、ワトソンは話している。
ただし、今回はジョージア大学時代に経験したケガほどひどくはなさそうだ。
もちろん、4度のプロボウルに選出された彼が何カ月もの療養に臨まねばならないのは明らかだ。だが来シーズンの復帰というのは現実的に達成可能な範ちゅうにある。
ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーはロッカールームでチャッブのことを“素晴らしいフットボール選手であり、それ以上に人として優れている”と評し、同僚たちもそれを口々に繰り返していた。
「彼が進むすべてのステップをサポートしていく」とステファンスキーは今週述べた。
ブラウンズの先発RBはジェローム・フォードが務めることになり、彼は月曜日にキャリー16回で106ヤードと信頼に足る成績を残した。さらにチームは旧友のRBカリーム・ハントと契約しており、彼はテネシー・タイタンズとのサンデーゲームまでにアクティブとなってフォードのバックアップを務めることになる。
「素晴らしいと思う」とハントは今週、記者団に言っている。「ジェロームはすごく若い。才能があり、速さがあって、これから大きく躍進するだろう。彼は成長中で伸び盛りだ。だから彼と組むのが楽しみだし、一緒にディフェンスを消耗させて突進したいと思っている」
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