ジェッツが練習生としてベテランQBトレバー・シーミアンと契約へ
2023年09月27日(水) 10:14ニューヨーク・ジェッツが新たにクオーターバック(QB)を加える。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地26日(火)に計画を知る人物の話をもとに報じたところによると、ジェッツが練習生としてベテランQBトレバー・シーミアンと契約する予定であり、身体検査の結果を待っているという。
現在31歳のシーミアンは2015年にドラフト7巡目でデンバー・ブロンコスに指名されてから、8シーズンで30試合に先発出場してきた。その大半(24試合)はブロンコスに所属していた2016年と2017年に経験している。
シーミアンは2019年にジェッツに所属し、当時のヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズの下でプレーしていた。サム・ダーノルドが伝染性単核球症にかかったことで知られるそのシーズンに、シーミアンはジェッツの一員として1試合に先発出場している。その夜、シーミアンは6回中3回のパスを成功させて3ヤードを記録した後に足首を負傷して退場。そのままシーズン終了となった。
それ以来、2020年はテネシー・タイタンズの練習生として過ごし、2021年はニューオーリンズ・セインツで4試合に先発出場するなど、さまざまなチームを転々としてきたシーミアン。2022年はシカゴ・ベアーズのバックアップとして過ごしている。昨季は1試合で先発を務め、偶然にもそれはジェッツ戦だった。シーミアンはそこでパス25回中14回成功で179ヤード、タッチダウン1回を記録した一方で、インターセプト1回、サック2回を喫しており、マイク・ホワイトが率いていたジェッツに31対10で敗れている。
シーミアンがベアーズに所属していたときから攻撃コーディネーター(OC)を務めているルーク・ゲッツィは、グリーンベイ・パッカーズのスタッフとして3シーズンにわたってジェッツの現OCナサニエル・ハケットと共に過ごしていた。そのため、オフェンスに関しては親近感を持てる部分があるかもしれない。
今オフシーズン、シーミアンはシンシナティ・ベンガルズでジョー・バロウのバックアップの座を狙ってジェイク・ブラウニングと争っていたが、結果的にその競争に敗れている。
アーロン・ロジャースがアキレス腱の負傷でシーズン終了となったことを受けて先発を引き継いだザック・ウィルソンは、ボールを動かすことにかなり苦戦しており、ジェッツは現在1勝2敗と低迷している。ティム・ボイルがバックアップを務めている中で、ロバート・サラーHCが断固としてウィルソンを支持しているにもかかわらず、ジェッツファンはQBポジションに変化をもたらすことを強く望んできた。シーミアンの加入はジェッツファンのフラストレーションを鎮めるものにはならなさそうだが、現時点で司令塔の選択肢が非常に限られていることを思い知らされる動きだと言えよう。
【RA】