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「自業自得な場面が多かった」とベンガルズ戦を振り返るラムズHCマクベイ

2023年09月27日(水) 11:38


ロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイ【AP Photo/Mark J. Terrill】

NFLのコーチたちは、レッドゾーンと第3ダウンでの成功が肝要だと説くものだ。現地25日(月)夜、ロサンゼルス・ラムズは19対16で敗れたシンシナティ・ベンガルズ戦でそうした試みに失敗している。

ラムズが第3ダウンで第1ダウンを獲得できたのは11回中1回(9%)だった。スクリメージから最終プレーで決めるまで、ラムズは最初の10回の重要なダウンで第1ダウン更新を逃し続けている。さらに、レッドゾーンでの攻撃も4回中1回しか成功していない。その結果、試合序盤にフィールドゴールを蹴ることを余儀なくされたラムズは、ベンガルズ攻撃陣が足掛かりを見つけようとしていた中で、相手に持ちこたえることを許してしまった。

『Associated Press(AP通信)』によると、マクベイHCは月曜日に「単純に、自業自得な場面が多かった」と述べたという。

ペナルティ、クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードが受けた数々のサック、落球。ラムズは第3ダウンとレッドゾーンでそうしたミスを犯していた。

ラムズの最初のドライブでは、ワイドレシーバー(WR)トゥトゥ・アトウェルがタッチダウンを決めたように見えたが、リプレーレビューの結果、2ヤードラインでのアウトオブバウンズと判定された。次のプレーでスタッフォードがサックされ、結局ラムズはフィールドゴールを蹴るに至っている。

試合序盤におけるレッドゾーンでの失敗は、その後の試合の流れを決定づけるものとなった。

スタッフォードは「今夜、一番大きかったのは、試合序盤にレッドゾーンでチャンスを逃したことだと思う。あそこで何回かタッチダウンを決められていたら、後の展開はちょっと違っていたかもしれない」と話している。

QBジョー・バロウがふくらはぎを痛めている中で、ベンガルズは試合序盤に普段の勢いを見せていなかった。ラムズが好スタートを切り、10点以上を獲得していたら、ベンガルズも違ったプレーを強いられていたかもしれない。しかし、そうなる代わりにラムズは度重なる失敗により、ベンガルズが調子を取り戻すまで持ちこたえることを許してしまった。

「手を伸ばせば届く場所にいた気がする」と語ったマクベイHCは「試合を通して、ディフェンスのおかげで勝負できたと思っている。特に、いくつかチャンスがあったのに、それをものにすることができなくて、フィールドゴールに甘んじなければならなかった序盤は、本当に残念だったと思う」と続けている。

6回のサックを喫したスタッフォードは、パス33回中18回を成功させて269ヤード、タッチダウン1回、インターセプト2回を記録。レッドゾーンのプレーでは、7回中1回のみ成功し(1ヤードのタッチダウンパスを通した)、2回のサックを喫している。試合序盤は順調にパスを放っていたが、オフェンシブラインで負傷者が増えるにつれてプレッシャーも増した。ラムズ攻撃陣は試合終盤に、スタッフォードが負傷する前の昨季の姿によく似た様子になっていたと言えよう。

【RA】