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3勝0敗のスタートを切るも、イーグルスは“完成品”ではなく“成長過程”にあるとシリアニHC

2023年09月27日(水) 14:28


フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニ【AP Photo/Matt York】

現地25日(月)夜、フィラデルフィア・イーグルスはタンパベイ・バッカニアーズ戦で201ランヤードを含む472トータルヤードを記録したほか、ファーストダウンを27回更新し、25対11と圧勝した。しかし、オフェンスにはほんの少し何かが欠けている。

イーグルスは最初のドライブで、14ヤードラインで膠着(こうちゃく)状態に陥り、攻守交代を強いられた。次のドライブでは18ヤードラインまで進んだが、フィールドゴールで攻撃を終えている。レッドゾーンでの攻撃も5回中1回しか成功しておらず、依然としてパスゲームの調子が上がらない中で、インフルエンザのような症状に見舞われながらプレーしていたクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツは、2回のインターセプトを喫した。

3週間を通じて、ベストなパフォーマンスを発揮できていないにもかかわらず相手を倒しているのは、モンスター級のチームである証だと言えよう。

月曜日の試合後、イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニは「成長過程だ。私たちはまだ完成品じゃない」と述べている。

「誰もが今、これが完成形であることを望んでいるが、まだ成長する。毎日、成長したいと望んでいるから、シーズンがもっと進むまで、ベストなフットボールができたと思うことはないだろう。取り組むべきことはまだあるし、成長の余地もある。本当に毎日良くなろうというマインドセットを持っているのなら――私たちはそうなのだが――成長し続けるだろう。より良くなり続けるはずだ」

優秀なNFLチームは、シーズン序盤にその年のチームが得意とすることを見極め、終盤にかけてチームをまとめあげていく。一流のクラブはその過程で勝利を積み重ねるのだ。

「私たちが今、オフェンス面でベストなプレーをしているかって? いや、まだそうじゃないはずだ。まだ成長できる」とシリアニHCはつけ加えている。

「どのチームも成長しているし、どこも現時点で理想的でベストなフットボールをプレーしているわけじゃない。私は自分たちの現状に満足している」

イーグルスはトレンチを支配できるよう構築されており、毎週、攻守両面でスクリメージラインを支配してきた。月曜夜、新人ディフェンシブタックル(DT)ジェイレン・カーターやDTジョーダン・デイビス、ディフェンシブエンド(DE)ジョシュ・スウェット、DEブランドン・グラハムをはじめとするディフェンシブラインはバッカニアーズを破壊。また、センター(C)ジェイソン・ケルシーやオフェンシブタックル(OT)レイン・ジョンソン、ガード(G)キャム・ユルゲンズ、OTジョーダン・メイラタらオフェンシブラインが試合をコントロールし、15回のプレーで9分22秒間続くというとんでもないドライブで試合を終えた。

“ビッグ・アグリーズ(ラインマン)”と共に試合に勝つ能力は、セカンダリーのケガの問題や、まだ本調子ではないパス攻撃をカバーしている。

ハーツは月曜日に「勝っても負けても、自分が満足することはないと思う。常にそういう心構えなんだ。だから、勝とうが負けようが引き分けようが、常に良くなりたいと切望している」とコメントした。

イーグルスはシーズン開幕から3勝0敗を収めている3つのチームの1つだ。改善の余地はまだある――それは、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の他のチームにとっては恐ろしい考えだろう。

【RA】