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コルツ新人QBリチャードソンが練習に復帰、プロトコル離脱に向けて前進

2023年09月28日(木) 09:36


インディアナポリス・コルツのアンソニー・リチャードソン【AP Photo/Eric Christian Smith】

インディアナポリス・コルツのクオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンがシーズン第2週に見舞われた脳しんとうからの復帰に向けて重要な一歩を踏み出した。

現地27日(水)、ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンはリチャードソンが負傷してから初めて練習に復帰すると報道陣に明かしている。スタイケンHCによると、新人のリチャードソンはファーストチームのレップスに参加するとのこと。コルツはリチャードソンをフル参加としている。

リチャードソンは依然として脳しんとうプロトコルに置かれたままだが、練習への参加はシーズン第4週のロサンゼルス・ラムズ戦に向けてプロトコルをクリアする良い兆候だと言えよう。

ドラフト全体4位指名を受けたリチャードソンは、ヒューストン・テキサンズを下したシーズン第2週に2回のタッチダウンランを決めるなど、勢いよくルーキーシーズンをスタートさせた。しかし、テキサンズ戦における2回目のタッチダウンで頭部を強打。脳しんとうの症状を自己申告した後に試合から離れている。

始まったばかりのキャリアにおいて、プレーメイキング能力を発揮しているリチャードソンは、ダイナミックなラン能力を見せながら、ボールを素早く、かつタイミングよく投げてきた。最大の懸念点は、シーズン最初の2試合ともにケガが原因で最後まで出場できていなかったことだ。

シーズン第3週はベテランのガードナー・ミンシューが先発し、敵地で行われたボルティモア・レイブンズ戦でチームを勝利に導いた。

プロトコルをクリアすれば、リチャードソンはアーロン・ドナルド時代(2014年以降)にラムズ戦で先発を務める9人目のルーキーとなる。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、これまでの8人の結果は1勝7敗で、タッチダウン7回、インターセプト7回を記録しているという。新人として、ドナルドがディフェンシブラインの中核を担うラムズを破った唯一のQBはマイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア(2020年シーズン第8週)だ。

スタイケンHCは、前回の試合を欠場し、脳しんとうプロトコルに置かれたままとなっているセンター(C)ライアン・ケリーも水曜日の練習に参加するとつけ加えている。

【RA】