バックアップQBウィンストンに自信を持つセインツQBカー、「彼はこのリーグのスターター」
2023年09月28日(木) 11:31クオーターバック(QB)デレック・カーが肩を負傷していることから、ニューオーリンズ・セインツは彼が復帰するまでプランBに頼らざるを得なくなっている。
しかし、プランT――テイサム・ヒルを起用するというもの――を期待している人々は、ヘッドコーチ(HC)デニス・アレンがそれを選択肢として一切考慮に入れていないと聞いてガッカリするだろう。現地27日(水)、アレンHCは日曜日に行われるタンパベイ・バッカニアーズ戦でヒルをクオーターバックとして起用することは考えていないと報道陣に話している。
つまり、カーが復帰するまで、ニューオーリンズではジェイミス・ウィンストンの出番が続くということだ。現状では、グリーンベイ・パッカーズに敗れたシーズン第3週に肩鎖関節捻挫に見舞われたカーは、週ごとの様子見となっている。カーは水曜日に、期待通りのパフォーマンスができるようになるまでは復帰しないと宣言した。
「リハビリでできることは何でもするし、トレーナーとも何でもする。みんなと一緒に出られるように、できることは何でもするつもりだ。プレーできるなら、プレーする」と語ったカーは「身体的にプレーできないなら、プレーしない。でももし出場するとなれば、そのときの俺は、もう一度負傷する恐れも、フットボールチームに貢献することへの恐れも何もない状態ということだ。だから、試合に出るために全力を尽くすと同時に、決してチームに迷惑をかけないようにするつもりだ」と続けた。
それはまだ試合に復帰する時が来ていないかのような話しぶりだと言えよう――カーは水曜日にDNP(練習不参加)とされていた。セインツは当面、ウィンストンを先発に据える可能性があり、カーはそれに自信を持っている。
カーはパッカーズ戦でのウィンストンのパフォーマンスについて「俺が見たところ、彼は素晴らしい仕事をしていた」とコメント。
「ジェイミスはこのリーグのスターターだ。うちのルームにはNFLの試合に先発できる選手が何人かいて、ジェイミスもその1人だ。練習では俺がすべてのレップスを担当していて、ジェイミスはレップスなしで試合に出て良いフットボールをプレーするという素晴らしい仕事をした。彼も分かっている通り、あの役割ではどんな状態でも、いつ呼ばれたとしても、それが期待される。彼は確実に、求められたことに対して素晴らしい仕事をしたと思う」
ウィンストンはカーのリリーフとして目を見張るような活躍をしたわけではないが、パス16回中10回を成功させて101ヤードと、堅実な成績を収めている。ウィンストンにとってもセインツにとっても不運だったのは、ウィンストンを司令塔に据えて臨んだ最初の4回のドライブでパントを強いられた上に、最後のドライブをフィールドゴール失敗という残念な形で終えたことだ。これにより、パッカーズの逆転勝利が決まっている。
たとえ、セインツが試合の後半にウィンストンを起用して苦戦しても、カーがプレーできない場合のベストオプションがウィンストンであることに変わりはない。そうでないと主張するならば(そしてヒルを支持するならば)ヒルが先発として最後に残した成績を故意に無視する必要がある。2020年、当時は劣勢だったフィラデルフィア・イーグルスとの対決で、ヒルは2回のタッチダウンを決めた一方で2回のターンオーバーを喫し、セインツは試合に敗れた。事実上、そこでヒルのセインツにおける先発起用は終わっている。
アレンHCとセインツはQBルームの現状をよく理解しており、まさに今回のようなシナリオのために、オフシーズンにカーと契約した後もウィンストンをチームにとどめてきた。カーが出場しないと仮定すれば、セインツはウィンストンの古巣であるバッカニアーズとの対戦に向けた1週間の準備期間で、ウィンストンに適切な準備をさせたいと考えるだろう。
【RA】