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レッドゾーンでの苦戦は「長期的な懸念ではない」とカウボーイズオーナー

2023年09月28日(木) 12:40


ダラス・カウボーイズのジェリー・ジョーンズ【NFL】

シーズン最初の3試合を通じて、ダラス・カウボーイズはヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーのプレーコールの下、レッドゾーン以外では順調に攻撃を進めてきた。その一方で、レッドゾーンでは大いに苦戦を強いられている。

シーズン第1週はレッドゾーンで4回中3回タッチダウンを決めたカウボーイズだが、シーズン第2週は6回中2回、シーズン第3週に敗れたアリゾナ・カーディナルス戦では5回中1回と、ここ2週間は低迷している。レッドゾーンでのポゼッションは15回と、NFL屈指の成績となっているが、そのうちタッチダウンを決めたのはわずか6回。3週間を通して、カウボーイズのコンバージョン率(40%)はNFLでワースト4位タイとなっている。

現地27日(水)に『105.3 The Fan(105.3ザ・ファン)』に出演したオーナーのジェリー・ジョーンズは、シーズン序盤であるがゆえに判断材料が少ないことを指摘しながらも、それは今季初黒星を喫したカウボーイズが改善しなければならない点だと指摘した。

ジョーンズは「私たちが集中しなければならないのは、あれほど近くでボールを持っているときにタッチダウンを決めることだと思う」と述べている。「たぶん、それはこの3試合を通して全体的に言えることだろう。シーズンはこれからも長く続いていく。そういったことを調整し、修正する余地はたくさんある。注意すべきことではあるが、長期的な懸念ではない」

カウボーイズはカーディナルス戦で今季最多の416ヤードを稼いだが、レッドゾーンのコンバージョン率が20%だったため、得点は今季最低の16点だった。

フィールドを前進して広げ、1対1のマッチアップ、素早い投球、積極的なランを実行した後、フィールドの範囲が狭まると、カウボーイズ攻撃陣は停滞してしまう。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、カウボーイズは20ヤードライン内での37回のキャリーにおいて、予想に対するランヤード(-27)でNFL内最下位となっているとのこと。レッドソーンで1回のサックを喫したクオーターバック(QB)ダック・プレスコットは、30回のドロップバックでパス28回中13回を成功させて74ヤード、タッチダウン3回、インターセプト1回を記録。レッドゾーンでのEPA(追加予想得点)-13.8は3週間を通して全クオーターバックの中で最低の数字となっている。

かつてカウボーイズで活躍していたランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットは、シーズン第4週にニューイングランド・ペイトリオッツの一員としてダラスを訪れる予定だ。そうした中で、ジークという愛称で親しまれるエリオットがレッドゾーンで見せていた鮮やかなランをカウボーイズがどれほど恋しく思っているかが話題となっているが、ジョーンズはそうした考えを否定している。

「ジークの素晴らしい体つきは、いつあってもいいものだ。陳腐な言い方かもしれないが、それがあるのはものすごく良いことだ」と語ったジョーンズは「ショートヤードではフィジカルを意識しているし、そうすべきなのかもしれないが、ランニングバックの体つきがエンドゾーンにたどり着けない原因になっているとは思わない。そんなことはない」と続けた。

エリオットのダラス帰還をめぐる騒ぎに関して、日曜日に行われる試合の前に何かを計画している可能性を示唆したジョーンズは「サプライズを台無しにしたくない」とコメントしている。

【RA】