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【2016年第9週】勢いに乗るファルコンズが今季6勝目

2016年11月04日(金) 13:18


アトランタ・ファルコンズのマット・ブライアント【AP Photo/Jason Behnken】

現地3日(木)、第9週のサーズデイナイトフットボールは共にNFC南地区に属するアトランタ・ファルコンズとタンパベイ・バッカニアーズが同地区対決に挑んだ。両チームが第1週に対戦した際はクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンが4度のタッチダウンパスを投げる大活躍でバッカニアーズが勝利しているが、今回はファルコンズが終始試合をコントロールし、今季6勝目を挙げている。

試合は第1クオーターから白熱した展開を見せ、バッカニアーズはワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスがウィンストンからの3ヤードパスをつなぎ、タッチダウンで先制したものの、直後のドライブでは1分49秒も経たずとしてファルコンズにQBマット・ライアンからタイトエンド(TE)レビン・トイロロへの32ヤードパスでタッチダウンを決められ、同点にされてしまう。その後もファルコンズはバッカニアーズのランニングバック(RB)アントーン・スミスからファンブルを誘い、敵陣でボールを奪取、フィールドゴールを成功させている。さらに、ファルコンズは次のオフェンスドライブでもフィールドゴールで追加点を挙げている。

一方のバッカニアーズも第2クオーター中盤にディフェンシブタックル(DE)ジェラルド・マッコイがライアンからファンブルを誘い、ボールを敵陣19ヤード地点でリカバー。直後のドライブでエバンスが見事なキャッチを披露し、この試合2度目のタッチダウンを決めてバッカニアーズが逆転に成功。しかし、バッカニアーズ守備陣はライアンの短く正確なパスを止めることができず、簡単に自陣に侵入され、最後はRBテイラー・ゲイブリエルの9ヤードランで得点を許してリードを奪い返されてしまう。結果的に前半は20対14とファルコンズ優勢のまま終了。

ファルコンズは後半最初のドライブでライアンのお気に入りターゲットであるWRフリオ・ジョーンズへの21ヤードパスなどで敵陣に攻め込むと、勢いに乗ってフルバック(FB)パトリック・ディマルコへの1ヤードパスでタッチダウン。2ポイントコンバージョンには失敗しているものの、着実に点差を広げた。これで完全に試合の主導権を握ったファルコンズは守備でもウィンストンに思い通りの動きをさせず、得点のチャンスを与えない。ファルコンズはその後も、ライアンからジョーンズへのタッチダウンパスがつながり、再度リードを広げている。

第4クオーターにもファルコンズはライアンのこの試合4度目のタッチダウンパスでダメ押しの追加点を挙げて試合を決定づけた。

第4クオーター中盤にはウィンストンからエバンスへのパスで敵陣まで攻め込み、続けてWRアダム・ハンフリーズへのパスでタッチダウンしたバッカニアーズだったが、2ポイントコンバージョンの際にウィンストンが相手ディフェンスに強烈なヒットを受け、重い足取りでベンチに戻る姿が見られた。試合終了までウィンストンの代打としてQBマイク・グレノンが出場している。

ファルコンズQBライアンはパス34回中25回成功、344ヤード、4タッチダウンと最高のパフォーマンスを見せ、今季MVP獲得へまた一歩近づいた。WRジョーンズもレシーブ8回、111ヤード、1タッチダウンをマークして勝利に貢献。ディフェンス陣も3度ウィンストンをサックしている。

対するバッカニアーズQBウィンストンはパス37回中23回成功、261ヤード、3タッチダウンと奮闘するも、勝利には繋がらなかった。WRエバンスはレシーブ11回、150ヤード、2タッチダウンと大活躍、第3クオーターには今季最高とも言える片手キャッチを見せている。チーム全体として悔しい黒星となった。