QBパーディーは“もっと尊敬に値する”と49ers のFBユーズチェック
2023年10月10日(火) 13:59現地8日(日)の夜、サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)ブロック・パーディーはダラス・カウボーイズを42対10で圧倒し、49ersとカウボーイズのライバル対決史上最も大きな点差での勝利を収めた。
2年目のクオーターバックであるパーディーはパス24回中17回成功、タッチダウン4回を記録し、被サックは1回のみで、第4クオーターはじめにサム・ダーノルドと交代するまでボールを失うことはなかったのだ。
パーディーは2004年から2005年のベン・ロスリスバーガーが達成して以降で最初の、キャリアを10勝0敗でスタートしたQBとなった。QBの先発が記録され始めた1950年から見ても、その快挙を成し遂げた4人のQBのうちの1人にあたる。『Elias Sports Bureau(イライアス・スポーツ・ビューロー)』によると、パーディーは過去30シーズンで4回以上のタッチダウンパスとインターセプト0回を記録した4人目のQBだという。
『ESPN』によれば、49ersのフルバック(FB)カイル・ユーズチェックは「彼(パーディー)は本当に一貫しているし、いつでも人々の予想を覆す」とコメントし、こう続けたという。
「全国放送の試合で彼がタッチダウンを4回決める姿を見せられてうれしい。外野がどう言おうが関係ないが、彼はもっと評価されるべきだと思ってるからな。この試合の結果で評価が少しでも上がることを願っている」
パーディーは5週間を経て、パサーレーティング1位(123.1)、アテンプト平均ヤード2位(9.3ヤード)、パスコンプリート率2位(72.1%)、タッチダウンパス数7位タイ(9回)、パスヤード8位(1,271ヤード)となっている。
日曜日の夜、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンはパーディーのパフォーマンスについて「彼は本当に素晴らしかったよ」とコメントし、こうつけ加えた。
「みんな、かなり良かった。彼(パーディー)は試合を通して1回だけパスミスをしたように思えた。第1クオーターの最初で(ブランドン・アイユークへの)パスが少し後ろだったが、それ以外はほぼ完璧だったと思う。彼は相手のいいパスラッシュや、しっかりしたパスカバーによく対処していたし、他の選手たちも彼をサポートして時間を稼いでいた。それに、みんなが良いプレーをたくさんしていた」
カウボーイズと49ersの両チームは、日曜日のプライムタイムに行われた試合を、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)での立ち位置を測る試金石とみていた。一方的な結果を見れば、力が強いのがどこかは明らかだ。
現在、NFLで 5勝0敗をマークしているのは49ersとフィラデルフィア・イーグルスだけだ。ただ、シャナハンHCはこの好スタートで胸を張っているわけではない。
ライバルを圧倒した試合の意義について尋ねられたシャナハンHCは「まったくない」と答え、こう続けた。
「この試合に負けていたら、私たちの成績は4勝1敗だっただろうが、今は5勝0敗だ。もちろん、興奮していて、これは楽しいけれど、私は長い間NFLにいる。5勝0敗でプレーオフに進めなかったこともある。そういうものはすべて、どうでもいい」
「試合前の週に人々がいろいろと話していたけど、私たちはそう感じてはいなかった。昨夜、私はチームに対して、この試合の勝敗にかかわらず、自分たちをより良くしてくれると期待していると言った。自分たちの力を出し切ってプレーすれば、その実感が得られ、次週に持ち越せるはずだし、もっと良くなることができる。もし負けてしまったとしても、正しい方法でやる限り、その後の前進に役立つと思う。このような試合を楽しみにしている。シーズンの後半で起こる可能性のある、さまざまなことに耐えるための経験を積むためにね」
「そうならなかったのはうれしいし、5勝0敗になるのはいい感じだけれど、最後までやり切らない限り、それは意味がない」
2022年シーズンから数えて、49ersはレギュラーシーズンの試合で8試合連続で30点以上を記録しており、これはNFLの歴史で5番目に長い連続記録だ。それを上回る4つの連続記録を持つチームの主力QBは、その期間中にNFLのMVP賞をそれぞれ獲得している(1999年から2000年のカート・ワーナー、2010年から2011年のトム・ブレイディ、2012年から2013年のペイトン・マニング、2006年から2007年のブレディ)。
【KO】