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パスヤード記録は素晴らしいがチームに貢献しないなら意味はないとドルフィンズQBタゴヴァイロア

2023年10月12日(木) 15:32


マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【Kelly Gavin/Miami Dolphins via AP】

シーズンはこの先も長い。しかし、マイアミ・ドルフィンズの攻撃陣は驚くべきペースで波間を泳いでいる。

シーズン第5週に31対16でニューヨーク・ジャイアンツを下した試合で524ヤードを獲得したのを受け、クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアとドルフィンズは今季に2,568ヤードをマークした。これは5試合での記録としてNFL史上最多であり、2000年にセントルイス・ラムズの“グレイテスト・ショー・オン・ターフ(芝上で最高のショー)”が積み上げた2,527ヤードを追い越している。

ドルフィンたちの“グレイテスト・ショー・オン・サーフ(波上で最高のショー)”を率いるタゴヴァイロアは、個人としても輝かしいペースだ。タゴヴァイロアはペイトン・マニングが保有するシーズン最多パスヤード記録に迫る勢いを見せている。

タゴヴァイロアは立派な記録を築くことも祝福すべきことだと認める一方、それがチームの栄光を補完するものでないのなら、意味はないと話した。

チームの記録によれば、タゴヴァイロアは現地11日(水)に「それは確かにクールだね」とコメントし、こう続けたという。

「チームとして自分たちが望んでいる場所にたどり着かないのなら、そのすべてが俺にとってはまったく意味がない。でも、その中でチームとして目指している場所に行くことができて、そういう記録が勝利の助けになるんだったら、すごくうれしいよ」

マニングは歴代最多単一シーズン記録である5,477ヤードを、2013年に16試合で築いた。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、タゴヴァイロアの今のペースは、今季に17試合に出場したとすれば5,487ヤードに達するものだという。

あと12試合が残っている今、タゴヴァイロアとドルフィンズはしばらくの間、このとてつもない勢いをキープする必要があるが、これまでのところはきわめて順調に来ている。

ドルフィンズが4勝1敗をマークする中、タゴヴァイロアはリーグ最高の1,614パスヤードを記録しており、これは2番手のカーク・カズンズ(ミネソタ・バイキングス)より116ヤード多い。しかし、今季未勝利ながらも被獲得パスヤードで5番手につけているカロライナ・パンサーズと戦う今週日曜日の試合は、タゴヴァイロアにとって困難なタスクになるだろう。

センセーショナルなシーズンスタートを切ったタゴヴァイロアは、最も重要な点として、ここまで健康状態を維持してきた。今年で4年目を迎えるタゴヴァイロアだが、これまでは負傷による欠場のないシーズンを過ごしたことがなかった。

タゴヴァイロアがマニングの記録に真に挑むのなら、健康状態がその成否を分ける要素になる。

「感触は本当にいい」と言うタゴヴァイロアは「今の時点までは、どんなクオーターバックにとっても、というか、すべてのフットボール選手にとって、最高の感触さ」と話した。

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