0勝5敗のパンサーズ、シンプルな作戦で立て直しを図るHCライク
2023年10月12日(木) 16:24カロライナ・パンサーズは、NFL唯一の未勝利チームのまま、0勝5敗でシーズン第6週のマイアミ・ドルフィンズとの対決を迎える。
ヘッドコーチ(HC)フランク・ライクの立て直し策は、すべてをシンプルにすることだ。
「0勝5敗なら、どのコーチも言うだろう。もっとやれと? いや、答えはもっと少なくだ」とライクHCは語り、こう続けた。「NFLの歴史上、どのコーチもそうだ。0勝5敗だ、0勝3敗だ、0勝4敗だ、もっと少なくしろ。もっと少なくしろ。多くのことを求めすぎたのか? それともそうではないのか、その答えは分からない。ただもっとうまくなる必要があることはわかっている」
インディアナポリス・コルツでヘッドコーチを務めた5シーズンで、ライクは何度か不安定なスタートを切ったが、開幕から0勝5敗というのは2023年が初めて。
これまでのところ、パンサーズにとってはすべてがうまくいっていない。
パンサーズは今季5試合の成績で1試合あたり18.2得点、ポイントマージンは−53点、いずれも2010年(2勝14敗で終了)以降の5試合でのパンサーズの記録としては最悪だ。
クオーターバック(QB)ブライス・ヤング率いるオフェンスは、ショートパス、不安定なオフェンシブライン、若いクオーターバックを助けるランニングゲームの欠如といったものが混在している。
全体1位指名選手であるヤングの最初の4試合は苦戦を強いられている。時々良いプレーを見せるものの、ルーキーQBのヤングはまだ完璧な試合はできていない。ヤングは750ヤードを投げ、タッチダウンパス5回、インターセプト4回を記録。1試合平均ヤード(YPG)187.5ヤード(29位)、1回あたりのパスヤード5.2ヤード(最下位)、パサーレーティング77.0(29位)で、いずれもNFL下位5位以下に位置している。
シーズン開始時、新人クオーターバックのヤングを擁するパンサーズが勝つための方程式は、堅実なディフェンスをし、ランゲームに頼り、ヤングに成長の機会を与えることだった。
計画は開始早々に壁にぶつかった。
パンサーズのラン攻撃は停滞しており、ディフェンスはパスに対しては堅実であるものの、一貫したQBプレッシャーには苦労している(QBプレッシャー50回、リーグ29位タイ)。地上戦でも痛手を負っており、1試合140.8ランヤード(7位タイ)を許し、ランタッチダウン9回(最多タイ)を許している。
ライクHCは作戦全体をシンプルにすることがパンサーズの勝利につながると信じている。
「それがコーチとして仕事だ」とライクはコメントし、こう続けている。「クオーターバックのためだけでなく、チーム全体のためだ。オフェンスでも、ディフェンスでも、スペシャルチームでも実践した。シンプルに、シンプルに、シンプルに。基本を重視する。選手に速いプレーをさせる。時にはそれが必要で、時にはそれが答えであり、それが理由なんだ。時には、それが軌道に乗り、リズムを取り戻すためにうまくいくこともある」
パンサーズは日曜日、超スピードのドルフィンズを相手に速いプレーをしなければならず、そうでなければフィールドから吹き飛ばされるだろう。
【KO】