NFLがトレバー・プロジェクトとのパートナーシップ継続を発表
2023年10月12日(木) 17:34カミングアウトデーに設定されている現地11日(水)に、ナショナルフットボールリーグ(NFL)はレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア、クエスチョニング(LGBTQ)の若者向けの主要な自殺予防およびメンタルヘルス組織である“The Trevor Project(トレバー・プロジェクト)”とのパートナーシップを継続すると発表した。NFLは、より多様で公平で包括的な組織と世界を創造するためのリーグの継続的な取り組みの一部として、トレバー・プロジェクトと共同でさまざまなプログラムやトレーニング、さらなる活動を展開していく予定だ。
トレバー・プロジェクトの企業パートナーシップディレクターを務めるマイケル・メンディーロは「LGBTQの若者を支援する私たちの命をつなぐ仕事に対するNFLの継続的で寛大なサポートに深く感謝しています」と述べた上で、「共に、私たちはスポーツの未来を形作るだけでなく、より多様で公平で包括的な世界に向けて道を切り開いています。NFLの揺るぎないコミットメントにより、このパートナーシップはすべてのLGBTQコミュニティにとって希望の灯台となっており、彼らが自分たちの存在を価値あるものとして、受け入れられ、祝福されることを示しています」と続けている。
NFLの上級副社長兼、多様性および包括性推進担当のジョナサン・ビーンは「私たちはトレバー・プロジェクトとの継続的な連携にとても誇りを感じており、LGBTQコミュニティとのつながりを強化し、包括性に関する取り組みをさらに進めるために協力していきます」とコメントし、こうつけ加える。「トレバー・プロジェクトがLGBTQの若者とメンタルヘルスを支援するために行っている卓越した取り組みは本当に称賛に値し、私たちは世界中の人々の生活をポジティブに変えているこの組織との継続的なパートナーシップをとても楽しみにしています」
パートナーシップの一環として、NFL財団は再びトレバー・プロジェクトに10万ドル(約1,490 万円)を寄付。また、トレバー・プロジェクトの専門家からNFLのスタッフに、LGBTQの若者やLGBTQのメンタルヘルスに関する教育セッションが提供され、LGBTQの若者やLGBTQのメンタルヘルスに関する意識と能力を高める手助けをする予定だ。NFLのスタッフには、トレバー・プロジェクトでボランティア活動をする機会も与えられる。
「長年、トレバー・プロジェクトと関わってきたが、彼らは最も組織的で心ある組織の一つだ」と、NFLのレジェンドであり“Rayze App(レイズ・アプリ)”の設立者であるカール・ナッシブは、『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』での最近のインタビューで話し、こう続けている。「NFLが彼らとの真剣な提携を築くことを見て、さらに嬉しく思う。・・・彼らはリスクのあるLGBTQの若者を気にかけて会話を継続している。俺はそれを支持しているし、それが大好きだし、とてもうれしい。NFLがその一歩を踏み出していることがとてもうれしいんだ」
NFLは2020年からトレバー・プロジェクトを支援しており、2021年からはナッシブの10万ドルの寄付と同額を寄付し、金銭的なコミットメントを増やした。このコミットメントはそれ以降も毎年継続されている。
NFLによるトレバー・プロジェクトへの継続的な支援は、リーグがLGBTQコミュニティをサポートするいくつかの方法の一つとなる。リーグはLGBTQコミュニティをサポートする組織、例えば“GLAAD(グラード)”、“Covenant House(コヴナント・ハウス)”、“Athlete Ally(アスリート・アライ)”、“National Gay Flag Football League(ナショナル・ゲイ・フラッグフットボール・リーグ)”など、そしてNFLが大きなイベントを主催する各都市の地域組織と定期的に協力して活動している。2023年6月には、NFLはファッションデザイナーのウンベルト・レオンと協力して、リーグ初のプライド・カプセル商品コレクションを作った。また、NFLはニューヨークのストーンウォール国定公園ビジターセンターの設立スポンサーにもなっている。
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