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レイブンズでのスタートが低迷するWRベッカム、ロンドンで再起を目指す

2023年10月13日(金) 15:11


ボルティモア・レイブンズのオデル・ベッカム【AP Photo/Emilee Chinn】

ボルティモア・レイブンズのワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムは、ロンドンで時差ぼけと戦いながら、再びスターとしての輝きを取り戻す方法を考えて過ごしている。

『Associated Press(AP通信)』によれば、現地12日(木)にベッカムは「部屋で眠ろうとしながら・・・ずっと考えていた。どうすればまた調子を取り戻せるのか、どうやったら本来の自分になれるか。この日曜日からそうできるようになれば、最高だなって思ってるよ」と話したという。

ベッカムとレイブンズは日曜日にトッテナム・ホットスパースタジアムでテネシー・タイタンズと対戦する。しかし、2022年のNFLシーズンを全休した後、ベッカムの復帰は遅々として進んでいない。

レイブンズは今オフシーズンに、ベッカムと1年1,500万ドル(約22億4,683万円)の契約を結び、クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンの頼れるレシーバーの1人になることを期待していた。それはまだ実現していない。

ベッカムはレイブンズの今季初戦から2試合に先発出場し、合計でレシーブ5回、66ヤードを獲得したが、シーズン第2週のシンシナティ・ベンガルズ戦の前半で足首を負傷。シーズン第3週と第4週を欠場したベッカムは、日曜日のピッツバーグ・スティーラーズ戦でベンチから復帰し、レイブンズの攻撃スナップの約半分に出たものの、レシーブ2回、13ヤードをマークしたのみだった。

「チームに貢献できると感じる方法を見つけるだけでも大変だった」とベッカムはいう。

2014年AP通信 NFL攻撃部門最優秀新人賞に輝き、プロボウルに3度選出されたベッカムは、クリーブランド・ブラウンズでプレーした2019年以来、1,000レシービングヤード越えのシーズンを経験していない。ジャイアンツでは最初の3シーズンで1,300ヤード以上、タッチダウン10回以上を記録してキャリアをスタートさせたが、ベッカムはそれ以来そのどちらの基準にも達していない。

ベッカムのハイレベルなプレーが最後に見られたのは、第56回スーパーボウルにおいてだ。2021年シーズン中にトレードでロサンゼルス・ラムズに移籍したベッカムは、レシーブタッチダウンをあげてラムズの史上2度目のスーパーボウル制覇に貢献した。しかし、ベッカムはその試合中にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、2022年シーズンは全休となる。

2021年シーズンNFL開幕からさかのぼる過去17試合のレギュラーシーズンで、ベッカムは通算レシーブ51回、616レシーブヤード(平均12.1ヤード)、レシーブタッチダウン5回を記録している。

もしかしたらロンドンでの環境の変化が、ベッカムとレイブンズ(3勝2敗)を少しは活気づけるかもしれない。レイブンズは過去3試合のうち2試合、いずれも勝てた試合を落としており、ベッカムの貢献はほとんどなかった。レイブンズは1試合あたりのパスヤード(189.0ヤード)でNFL26位に位置しており、タッチダウンパス4回をマーク。今季にこれより少ないのは、テネシー・タイタンズとニューヨーク・ジャイアンツの2チームだけだ。

調子はいいと言うベッカムは、新しいオフェンスを向上させるためにもっと貢献可能だと期待していると話した。

ベッカムは「移動が多かったけれど、今週はかなり調子がいい」とコメントし、こうつけ加えた。

「俺はただ出ていって、もっと良くなるしかない。それだけだ。チームの勝利に貢献するために、できることはなんでもやる」

「日々のエネルギーから始まって、もっとうまくやれると思うことがたくさんある。その挑戦を受け入れ、受け止め、自分が知っている通りの自分になるしかない」

【KO】