シーホークスWRメットカーフ、CBウィザースプーンとベンガルズWRチェイスの対決に期待
2023年10月13日(金) 15:37シーズン第6週に組まれたシアトル・シーホークスとシンシナティ・ベンガルズの対戦にはすでに多くの興味が寄せられているが、注目すべき要素の1つは、最近のドラフトで全体5位指名を受けた2人の選手による魅力的な直接対決だ。
シーホークスのワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフは、今週にベンガルズのWRジャマール・チェイスについて質問された際、相手に対して思慮深い答えを返した。
メットカーフは「彼(チェイス)がリーグでの最初の3年間で達成してきたことに脱帽するよ」と言う。
しかし、メットカーフは最後に、ひねりを加えてこうも予測した。
メットカーフは『All Bengals(オール・ベンガルズ)』ジェームス・ラピアンに「日曜日の様子を見るのが楽しみだ」と語りつつ「でも、スプーンが彼を上回ると思う」とつけ加えている。
スプーンとはシーホークスの新人コーナーバック(CB)デボン・ウィザースプーンのことだ。ウィザースプーンは現地15日(日)にNFLでの4試合目を迎える。2023年NFLドラフト全体5位指名のウィザースプーンは、ハムストリングのケガで開幕戦を欠場したが、シーズン第2週からシーホークスの先発ディフェンスに名を連ねるようになった。今のところ、順調だ。
前回に出場したシーズン第4週のニューヨーク・ジャイアンツ戦で、ウィザースプーンは歴史的なパフォーマンスを披露した。タリク・ウーレンの復帰とともに、ウィザースプーンはドラフト時に予想されていた役割、つまりスロットコーナーとしてプレーすることができるようになったのだ。ウィザースプーンは97ヤードのインターセプトリターンタッチダウンを決めたほか、サック2回、QBヒット1回、タックル7回をマークした。
メットカーフの大胆な予想を聞いたウィザースプーンは、とても喜んでいるようだった。
ウィザースプーンは『The Seattle Times(シアトル・タイムズ)』紙のボブ・コンドッタに「そいつはいいね」とコメントし、「DKに感謝だ」と続けている。
チェイスの反応はどうだろう? チェイスはそれを軽く受け流す一方、日曜日には準備ができていると話している。。
『Cincinnati Enquirer(シンシナティ・エンクワイアラー)』のケルシー・コンウェイによれば、チェイスは「彼(メットカーフ)はただチームメイトを称賛してるだけだよ」と話したという。
「彼はそうするべきなんだ。結局のところ、試合前のからかい合い、試合前の判断さ。マッチアップのチャンスをはあるだろうし、そのマッチアップで誰が勝つかを見てみよう」
ベンガルズのオフェンスは、クオーターバック(QB)のジョー・バロウがふくらはぎの痛みに耐えるのに必死だったため、シーズン序盤は苦戦を強いられ、1勝3敗でシーズンをスタート。しかし、バロウは先週の日曜日に調子を取り戻し、チェイスがいかに優れたレシーバーであるかを周囲に示した。チェイスはこのアリゾナ・カーディナルス戦でキャッチ15回、192ヤードとともに、シーズン初のレシーブタッチダウン1回(その日3つのタッチダウンのうちの1つ)を記録し、ベンガルズにとって待望の勝利をあげている。
ルーキーがリーグ屈指の若手スターと対戦するという、とても面白いマッチアップになりそうだ。しかし、日曜日に両者がどれだけ顔を合わせるのかという疑問もある。
ウィザースプーンはシーズン第2週と第3週はほぼアウトサイドでプレー。第4週のジャイアンツ戦ではインサイドにシフトされ、シーホークスとしてはぜひとも定着させたいポジションだ。しかし、ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルによれば、ウィザースプーンは今後も両方のスポットでプレーするとのこと。
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、今季チェイスがスロットに並んだのはスナップ78回(26%)のみだという。アウトサイドでの配置は215回(71%)で、時々バックフィールドやタイトエンドのポジションで出ることもある。
メットカーフは日曜日のシーホークスのゲームプランについて漏らしてしまったのだろうか? ウィザースプーンはこれまでフィールド上でレシーバーを追いかけることはなく、アウトサイドに並ぶときはもっぱら左サイドに配置されていた。このような若い選手にとって、アウェーで60分の任務はかなりのものだろう。
しかし、何度対戦することになろうとも、チェイス対ウィザースプーンは、2人の素晴らしい若手選手が繰り広げるハイレベルな対決になるはずだ。
【KO】