サンフランシスコ・49ersのタイトエンド（TE）ジョージ・キトルが現地8日（日）のダラス・カウボーイズ戦で個人的なTシャツを披露し、スポーツマンシップに欠ける振る舞いだったとしてリーグから1万3,659ドル（約204万円）の罰金を科された。

第4クオーターにランニングバック（RB）ジョーダン・メイソンが26ヤードのタッチダウンランを決め、42対10で49ersの勝利が決まった際、ユニホームをまくり上げたキトルは“F— Dallas”という文字が書かれたTシャツを見せつけた。

罰金は免れないだろうと予想されていた。

「おそらく罰金だろうな」とキトルも12日（木）、『Associated Press（AP通信）』に言っている。「個人的なTシャツを着用した。不適切な言葉も入っていたかもしれない・・・まあ、それはそれ。俺が決めたことだ。罰金を科したいなら科せばいいさ」

キトルによると、そのTシャツは元49ersのラインバッカー（LB）ゲイリー・プラマーに敬意を表してのものだったという。プラマーは1994年のNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）チャンピオンシップゲームのカウボーイズ戦で似たTシャツを着ていた。その試合に勝利した49ersは続いて第29回スーパーボウルで優勝を成し遂げている。

カウボーイズ戦でキャリアハイとなるタッチダウン3回を挙げたキトルは、リーグから罰金を科されても自分の判断に後悔はないと言っている。

「100％保証する。俺は同じことをまたやるぜ」とキトルは言い切った。

NFLで多くの物語を生んだライバル関係を盛り上げるためならどんなペナルティを受けても構わないという考えのキトルだが、彼の行動はダラス側の注意も引いており、プレーオフで再戦ということになれば対抗心がいっそう燃え上がる火種を作ってしまったかもしれない。

「どうも彼は必要以上に個人的感情を持ち込みすぎているように感じる」とカウボーイズのラインバッカー（LB）マイカ・パーソンズはポッドキャスト『The Edge with Micah Parsons（ジ・エッジ・ウィズ・マイカ・パーソンズ）』で考えを口にしている。「キトルはすごいヤツだと思うけど、言わせてもらうよ。今は笑って、後で泣くぞ」

「俺たちは本気だ。次に俺たちの前に現れたら、分かっているだろうな・・・そっちが個人的感情で動くっていうんなら、こっちもやり返すまでさ」

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