ライオンズに敗れた責任は自分とオフェンスにあるとバッカニアーズQBメイフィールド
2023年10月17日(火) 11:40タンパベイ・バッカニアーズが“クリームシクル”の愛称で親しまれているクラシックなユニフォームを着用すると発表したとき、それはデトロイト・ライオンズに20対6で惨敗した試合において、バッカニアーズ攻撃陣が往年の精彩を欠くチームに姿を変えることを意味しているわけではなかった。
現地15日(日)、バッカニアーズのクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドはクリームシクルのユニフォームを身につけただけではなく、敗北も被っている。
チーム公式サイトによると、メイフィールドは試合後に「今日は最悪だった」と振り返ったという。
「俺もみんなも、今日は最悪だった。最初からひどかった。あんなプレーをしてはいけない。素早くスタートできなかった上に、中盤にも調子を上げられなかったし、最後まで踏ん張ることもできなかった。単純に、俺たちはもっと良くならないと。ライオンズは良いチームだけど、あんなプレーをしていたら俺たちは毎回負けるだろうな。ディフェンスとスペシャルチームは今回も素晴らしい仕事をしてくれたと思う」
メイフィールドはパス37回中19回成功で206ヤードを記録し、インターセプト1回、サック1回を喫した。ほとんどランゲームを実行しなかったバッカニアーズ攻撃陣は、良いプレーを積み重ねることができず、一貫性のないパフォーマンスを見せている。ライオンズ戦での3アンドアウトは1回のみだったが、2スコア差で迎えた絶望的な最終ポゼッションに至るまで、3回以上ファーストダウンを更新したドライブはなかった。
メイフィールドは深い位置で的を絞ることができず、新人ワイドレシーバー(WR)トレイ・パーマーへのパスを2回外している。インターセプトを喫したプレーは、ライン際でボールが弾かれていなければ、WRマイク・エバンスがキャッチしてビッグゲインにつながっていたかもしれない。
「トレイに向けた2回のパスだけじゃなくて、インターセプトを喫したプレーでもマイクがタッチダウンを決めようとしていた。今日はそういう日だった。やりたいことは全部できたのに、うまくいかなかったから、ものすごくイライラする。うまくいく方法を見つけなきゃいけないし、それは俺から始まる。必ず修正する」とメイフィールドは話している。
今季、メイフィールドは大部分で堅実なパフォーマンスを見せてきたが、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の競合相手であるフィラデルフィア・イーグルス、そして今回のライオンズには力が及ばなかった。バッカニアーズは劣勢のチーム(ミネソタ・バイキングスとシカゴ・ベアーズ)および地区ライバル(ニューオーリンズ・セインツ)には勝てることを証明したが、潜在的な強豪チームを相手にそれを示すチャンスがありながら、14点差で打ち負かされている。
メイフィールドはライオンズに敗れた責任を負っているものの、それはチーム全体の責任だと言えよう。ディフェンスはライオンズの得点を20点に抑えたが、サードダウンコンバージョンを16回中9回許しており(第3ダウン残り10ヤード以上の状況からのプレーも数回含まれる)、ターンオーバーを強いることもできなかった。オフェンスにおけるランゲームの不足がオペレーションに壊滅的な影響を与えている。さらに、第4クオーターで14点差をつけられている状況のもと、ヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズが第4ダウン残り2ヤードの場面でパントを選択した結果、バッカニアーズはライオンズが時間を消費するためのドライブを実行することを許してしまった。
それでも、メイフィールドは得点をあげるのはオフェンスの仕事であり、自分たちが頻繁にそれをできているわけではないと強調している。
「ある時点で、オフェンスとして怒りを抱えなきゃいけない」と語ったメイフィールドは「俺たちは多くの得点を積み重ねるべきだ。そうじゃなきゃいけない。俺たちは今、勝つことの基準について話しているけど、オフェンス面ではもっと小さな視点で見る必要がある。俺たちはこれまでよりも多くの得点を積み上げるべきだし、それに関して責任を持つ必要がある。それは俺から始まるし、みんなで進めていくつもりだ」と続けている。
【RA】