QBリチャードソンは“おそらく”シーズン終了を意味する肩の手術を受けるとコルツオーナー
2023年10月17日(火) 13:23現地16日(月)、インディアナポリス・コルツのオーナーであるジム・アーセイが『ESPN』のスティーブン・ホルダーに対し、新人クオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンは“おそらく”肩の負傷によって2023年シーズンにおける今後の試合を欠場することになり、数週間以内に手術を受ける可能性があると明かした。
「最も可能性が高いのは、今年はおそらくプレーしないということだ」と述べたアーセイは「つまり、確定したわけではないが、おそらく今年は欠場するだろうし、私たちはそういう部分に対処しなければならなくなる」と続けている。
リチャードソンはシーズン第5週に行われたテネシー・タイタンズ戦で投球側の右肩を負傷。後に、深刻かつ重大なケガとされるグレード3の肩鎖関節捻挫と診断された。当初は、リハビリを行い、故障者リザーブ(IR)での期間を経て復帰するとの見方もあったが、シーズン終了を意味する手術が必要になる可能性を含め、回復にはより長い時間が必要になるかもしれないということが明らかになっていった。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが日曜日に報じたところによると、リチャードソンとコルツは選択肢を検討しているところであり、回復のためにどのようなアプローチを取るかについて話し合う中で、複数の専門家の意見を求めてきたという。ラポポートは、リチャードソンがシーズン終了を意味する手術を受けることを真剣に検討しているともつけ加えている。それはルーキーシーズンがわずか4試合で終了することを意味しているが、そうすれば、リチャードソンは長い目で見たときに肩を完全に治すことができるはずだ。
月曜日、ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンはアーセイが発言する前に、21歳のリチャードソンの長期的な健康こそが最優先事項であることを強調しつつ、チームはまだ情報収集中であり、「プロセスを踏んでいる段階」だと述べていた。
「私たちは彼とこの組織にとって最善のことをしていきたい。すでにお伝えしたとおり、私たちは適切なタイミングで判断を下すつもりだ。今はまだそのプロセスを評価している」とスタイケンHCは話している。
リチャードソンのケガの状態に関して、アーセイはスタイケンHCが意図したものよりも決定的な発言をしたとはいえ、リチャードソンが2023年シーズン中にプレーできるかどうかについての正式な発表はまだ行われていない。
負傷前、リチャードソンは4試合に先発出場――シーズン第3週は脳しんとうにより欠場――し、チームを2勝2敗に導いてきた。ここでシーズンが終われば、今季の最終成績は577パスヤード、タッチダウンパス3回、インターセプト1回、136ランヤード、タッチダウンラン4回となる。
コルツのバックアップクオーターバックはガードナー・ミンシューだ。これまでに6試合に出場しているミンシューは、シーズン第6週に敗れたジャクソンビル・ジャガーズ戦を含め、負傷したリチャードソンの代わりに2試合で先発を務めてきた。ミンシューは6試合を通して、パス138回中90回を成功させて882ヤード、タッチダウン3回、インターセプト3回を記録している。
【RA】