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ベアーズQBフィールズは親指のケガで欠場、レイダース戦は新人のタイソン・ベージェントが出場へ

2023年10月21日(土) 10:38

シカゴ・ベアーズのジャスティン・フィールズ【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

シカゴ・ベアーズのクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズがシーズン第7週を欠場することはもはや間違いないだろう。

ヘッドコーチ(HC)のマット・エバーフラスは現地20日(金)、フィールズが右手親指の負傷のため欠場し、ドラフト外ルーキーのQBタイソン・ベージェントが日曜日のラスベガス・レイダース戦で先発を務めると発表。エバーフラスHCによると、フィールズは回復途中のため故障者リザーブ(IR)に入る予定はないとのことだ。

フィールズはシーズン第6週のミネソタ・バイキングス戦で右手親指を脱臼して途中退場。エバーフラスHCは、フィールズがレイダース戦でプレーできる望みはまだあると強調し、決定は週明けになると述べていた。

しかし、最終的にはフィールズの欠場が決まった。

バイキングス戦でフィールズの控えとして初めてNFLの舞台に立ったベージェントは、自身初の先発出場をレイダース相手に迎えることになる。レイダースQBジミー・ガロポロが背中の負傷で離脱しているため、ベアーズ同様、先発QBを欠くチーム同士の対戦になる予定だ。

2021年のルーキーシーズン第3週にベアーズの先発を引き継いで以来、今回がフィールズにとっては8試合目の欠場となる。フィールズはシーズン第4週から第5週にかけて合計タッチダウン8回を決めて絶好調に見えたが、離脱前は抑え込まれていた。ベージェントはパス14回中10回成功、83ヤード、タッチダウンなし、インターセプト1回という成績でフィールズの穴を埋めた。

23歳のベージェントはシェパード大学でプレーした6シーズンでNCAA記録のタッチダウン159回をマークしており、そのうちジュニア(2021年)とシニア(2022年)のシーズンにそれぞれ53回と41回を記録した。最後の2年間ではそれぞれ5,000ヤードと4,580ヤードを記録し、大学では合計1万7,034ヤードを獲得した。

ディビジョン2のカレッジフットボールでプレーすることは、もちろんNFLのレベルとはかなり大きな違いがあるが、ベージェントはそれをよく理解している。

ベージェントは今週初め、『Associated Press(AP通信)』を通して、1年前の対戦でタッチダウン4回、47対17で勝利したウエストチェスター大学戦について「日曜日に対戦するチームがウエストチェスターより少し上なのは明らかだ。実力以外でいえば、相手のチームは1年前より少し賢くなっているし、1年前より細かい部分がかなり増えている。それを除けば、ただハードにプレーし、今いるメンバーで同調して動くだけだ」と語った。

歴史的に見れば、今回の試合はベージェントにとっては絶好の機会であり、対戦相手かもしれない。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、レイダースは2021年シーズン以降、新人QBに対して0勝3敗だ。その中には2年前にフィールズ率いるベアーズに敗れた試合も含まれている。

準備ができていようがいまいが、フィールズが回復途中のシーズン第7週、ベアーズを率いるのはベージェントだ。

【AK】