QBタネヒルの欠場が濃厚となる中、レビスを主力QBとして起用する準備を進めるタイタンズ
2023年10月26日(木) 09:53テネシー・タイタンズは現地29日(日)に行われるアトランタ・ファルコンズ戦で、新人クオーターバック(QB)のウィル・レビスに出場機会の大半を与えることを計画している。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが水曜日に状況を知る人物の話をもとに伝えたところによると、足首を負傷しているライアン・タネヒルが出場する可能性が低いことから、タイタンズはシーズン第8週にレビスを先発させる準備をしているという。
ヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルは火曜日に、レビスとマリク・ウィリスの両方がプレーする可能性があると明言していたが、ラポポートは新人のレビスが主に司令塔を担うと見込まれていると強調している。ブラベルHCは水曜日に、その日の練習を欠席するタネヒルがファルコンズ戦に出られない場合には2人の若手QBを起用する意向を改めて示した。
タネヒルの代わりに先発出場した昨季の3試合と、第4クオーターから代役を務めた今シーズン第6週のボルティモア・レイブンズ戦でウィリスが苦戦していたことを踏まえると、ラポポートの報道はさほど驚きではない。ウィリスはレイブンズ戦でパス5回中4回を成功させて74ヤード、キャリー3回で17ヤードを記録したものの、わずか2回のドライブで4回ものサックを喫している。
レビスは多くのスカウト担当者から2023年NFLドラフトで1巡目指名されると予想されていたが、結局指名を受けたのはドラフト2日目だった。タイタンズはトレードアップして全体33位でレビスを獲得している。ケンタッキー大学出身のレビスは豪腕とプロスタイルのシステムでプレーした経験を誇るが、カレッジレベルではターンオーバーとパスの精度に問題があった。
ウィリスとバックアップの座をかけて争う形でトレーニングキャンプに臨んだレビスだが、8月中旬に行われた合同練習で太ももを痛め、プレシーズンの貴重なレップスをあまり経験することができなかった。唯一出場したプレシーズンゲームで、レビスは30回のプレーでパス14回中9回成功、85ヤードを記録した一方で、インターセプト1回、サック4回を喫している。
タネヒルはシーズン第7週のバイウイーク前に臨んだロンドンでのレイブンズ戦で足首を負傷。ブラベルHCはベテランのタネヒルが復帰する可能性を否定していないが、どの報道でもタネヒルはケガが原因で少なくともしばらく欠場することになるとされている。
ウィリスの優れたラン能力を考慮すると、タイタンズが変化をもたらすためにウィリスを起用する可能性はあるが、2勝4敗のタイタンズにとっては新人に指揮を任せるのが最も理にかなっていると言えよう。タネヒルは2024年にフリーエージェント(FA)になるため、タイタンズはレビスの実力を見極める必要がある。
【RA】