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コマンダースがドラフト2巡目指名権と引き換えにDEスウェットをベアーズにトレード

2023年11月01日(水) 10:30


ワシントン・コマンダースのモンテス・スウェット【NFL】

NFLのトレード期限を前に、2勝6敗のシカゴ・ベアーズがパスラッシュの助っ人を手に入れた。

現地10月31日(火)、ワシントン・コマンダースがドラフト2巡目指名権と引き換えにディフェンシブエンド(DE)モンテス・スウェットをベアーズにトレードすることに合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートがこの取引について知る人物の話をもとに報じた。その後、ベアーズは今回のトレードを正式に発表している。

スウェットは今季終了後にフリーエージェント(FA)になる予定だ。

ベアーズはパスラッシュの補強を切望していた。サック数(10回)で最下位となっているベアーズは、8試合を通してわずか46回のプレッシャーしか記録しておらず、プレッシャー率(14.4%)はラスベガス・レイダースと並んでリーグ内で最も低い。チームで最も多いサック数をマークしているディフェンシブラインマン(DL)ヤニック・エンガーコエとラインバッカー(LB)T.J.エドワーズの記録はそれぞれ2回だ。

チーム公式サイトによると、ジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ポールズは「モンテスはうちのチームにとって重要な補強だ。彼は素晴らしい選手であるだけではなく、素晴らしい人間だ。彼がディフェンスを高めてくれることを期待している」と述べたという。

スウェットは即座にグループを強化するだろう。『PFF(プロフットボール・フォーカス)』によれば、かつてドラフト1巡目指名を受けたスウェットは2023年シーズンの8試合でマークしたサック数(6.5回)でコマンダースをけん引しており、トータルで27回のプレッシャーを記録しているという。コマンダースで過ごした4シーズン半で、スウェットは35.5回のサックを決めている。

コマンダースはノーズタックル(NT)ダロン・ペインおよびDEジョナサン・アレンと大型契約を締結するなど、すでにディフェンシブラインに多くの資金を費やしてきた。また、ラポポートはコマンダースが火曜日にDEチェイス・ヤングもサンフランシスコ・49ersにトレードすると報じている。

フリーエージェントで失う可能性のあった選手と引き換えに2巡目や3巡目のドラフト指名権を得ることは、3勝5敗のコマンダースにとっては堅実な動きだと言えよう。

ポールズGMがトレード期限にドラフト2巡目指名権と引き換えに選手を獲得するのはこれで2年連続のことになる。昨年に獲得したワイドレシーバー(WR)チェイス・クレイプールとはうまくいかず、最終的にマイアミ・ドルフィンズにトレードしている。ベアーズは今回こそより良い結果になることを願っているはずだ。

コマンダースが手にする指名権は現時点で全体35位だ。契約が切れかかっている選手の見返りとしては良すぎる条件だと言えよう。ベアーズにはスウェットと長期契約を結べるほど十分なキャップスペースがある。パスラッシュが不足している状況もあり、スウェットの獲得はポールズGMにとって優先事項だったのだろう。もちろん、ベアーズファンはチームが2巡目指名権を手放すことなくフリーエージェントとなったスウェットを確保することを目指さなかった理由について疑問に思うはずだ。少なくとも、パスラッシャーを確保したことでベアーズはスウェットと複数年契約を結べるようになっている。しかし、それにはドラフト2巡目指名権に匹敵する価値があるのだろうか?

ベアーズはトレード期限を前にコーナーバック(CB)ジェイロン・ジョンソンにトレードを追求する許可を与えていたとも報じられている。

【RA】