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レイダースがマクダニエルズHCとジーグラーGMを解雇

2023年11月01日(水) 16:45

ラスベガス・レイダースのジョシュ・マクダニエルズ【AP Photo/John Locher】

トレード期限に売り手でも買い手でもなかったラスベガス・レイダースだが、期限が過ぎた現地31日(火)の夜に、別の大きな決断を下している。

レイダースがヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズとジェネラルマネジャー(GM)デイブ・ジーグラーを解雇したことを、オーナーのマーク・デービスが声明を通じて発表した。

「レイダースが前に進んでいくために何が必要かを考え抜いた末、私はジョシュおよびデイブと袂を分かつことを決断した」とデービスオーナーの声明にはある。

「彼らのハードワークに感謝し、彼らとその家族のご多幸を心から願っている」

レイダースはその後に、チームのアシスタントGMとして2シーズン目を送っているチャンプ・ケリーを暫定ジェネラルマネジャーに指名。ケリーは以前に、シカゴ・ベアーズとデンバー・ブロンコスで人事およびスカウティングに携わっていた。

暫定ヘッドコーチはまだ指名されていない。

マクダニエルズとジーグラーは共に2021年シーズン終了後に雇用され、2016年以来のポストシーズン進出を果たしたロースターを改善していくことが期待されていた。2人はその時点ですでに仕事上の関係を築いており、マクダニエルズが2012年から2021年にニューイングランド・ペイトリオッツの攻撃コーディネーター(OC)を務める傍ら、ジーグラーは2013年からペイトリオッツのスカウティングおよび人事部門で働いていた。

前任の暫定HCリッチ・ビサッチアがチームをプレーオフに導くという成功を収めたとは言え、レイダースがそのシーズン中に元HCジョン・グルーデンを解雇するほどの混乱を経験したことから、2人の起用は安定性を求めての判断でもあった。

しかし、2人の在任中にレイダースは25試合で9勝16敗を記録し、2023年シーズンは3勝5敗でのスタートとなっている。

デービスオーナーの決断は、マンデーナイトフットボール(MNF)でデトロイト・ライオンズに26対14で負けた後に下されたものだった。マクダニエルズHCの攻撃陣は、この試合でトータル157ヤードの獲得にとどまっている。チームは2連敗を喫しており、1週前にはそれまで1勝だったベアーズに30対12で敗れていた。

これらはさまざまな角度からフラストレーションを感じさせているシーズンの、新たな落胆となる要素だった。

マクダニエルズHCの専門であるオフェンスは、得点で30位、獲得ヤードで31位と低迷。2022年シーズンはいずれのカテゴリーでも12位だった。

そういった状況の中でレイダースの未来を正すために、デービスオーナーはマクダニエルズHCとジーグラーGMに改善のチャンスを与えるよりも、今すぐ一歩を踏み出すことをハロウイーンの夜に選択している。

今回の動きにより、マクダニエルズのヘッドコーチとしての2度目の在任期間は2シーズンをまっとうせずに終わった。2010年シーズン第13週に任を解かれるまで、マクダニエルズは28試合でブロンコスのヘッドコーチを務めていた。今回の在任期間は、試合で言えば25試合。ジーグラーは初めてのジェネラルマネジャー就任から1シーズンと半年で解雇されている。

マクダニエルズHCに代わって暫定HCを立てるというデービスオーナーの決断によって、レイダースはデービスがチームを引き継いだ2011年からの13年で8人目のヘッドコーチを頂くことになる。

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