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ビルズSハムリンが命の恩人10名を称えてシンシナティ奨学金プログラムを始動

2023年11月06日(月) 09:44

バッファロー・ビルズのダマー・ハムリン【NFL】

現地5日(日)、バッファロー・ビルズのセーフティ(S)ダマー・ハムリンがシンシナティの青少年のための奨学金プログラムを立ち上げることによって、自分の命を救ってくれた医療チームに敬意を表した。

ハムリンが運営する慈善団体“Chasing M’s(チェイシング・エムズ)”は今後3年間、この地域の十分なサービスを受けられていないコミュニティから10名に対してそれぞれ1,000ドル(約15万円)の奨学金を授与する。それぞれの奨学金は、1月2日にシンシナティで行われた試合中に心停止し、フィールド上で蘇生したハムリンの治療にあたった10名の救急隊員、看護師、医師にちなんで命名される予定だ。

今回の発表は、ハムリンが心停止に陥った試合以来となる敵地でのシンシナティ・ベンガルズ戦にビルズが臨む日に行われている。ハムリンとビルズは数日前にシンシナティに到着しており、ハムリンは命の恩人10名との夕食会で、個人的に奨学金プログラムを発表した。

ハムリンは声明で「僕の命を救ってくれたこの専門家チーム――つまり、僕にとってのシンシナティのヒーローたち――に敬意を表して奨学金プログラムを立ち上げる機会を得て、身が引き締まる思いだ」と述べている。

「今日、シンシナティのヒーローたちに敬意を表し、自分の道を見つけようとしている若者たちを励ますことを考えながら、自分の慈善団体や世界中の人々の寛大さを通して自分に与えられてきた大きな祝福を思い出している」

ピッツバーグ郊外のマッキーズロックスで育ったハムリンは、奨学金を得てセントラル・カトリック高校に進学。最終的にはピッツバーグ大学でプレーし、2021年にビルズからドラフト指名された。

ハムリンは大学在学中にすでに、地元の若者たちに恩返しをするために基金を設立していたが、チェイシング・エムズが900万ドル(約13億4,613万円)以上の寄付を集めるようになったのは、ハムリンが倒れた後に回復してからのことだった。それ以来、ハムリンは自分の慈善団体を通して、地域のスポーツ協会に自動体外式除細動器(AED)を配布したり、心肺蘇生法(CPR)の訓練を推進したりしている。

25歳のハムリンは8月にビルズのロースター入りを果たし、キャリアを再開した。今シーズンは現時点で1試合にのみ出場している。

【RA】