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QBワトソンのシーズン終了を受け、トンプソン-ロビンソンがブラウンズの先発に

2023年11月16日(木) 13:41

クリーブランド・ブラウンズのドリアン・トンプソン-ロビンソン【AP Photo/Derik Hamilton】

現地15日(水)にクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンが肩の負傷でシーズン終了になると明らかになったことで、クリーブランド・ブラウンズはバックアッププランに頼らざるを得なくなっている。

そのプランの中で、新人QBドリアン・トンプソン-ロビンソンはキャリア2度目の先発出場を果たすだろう。しかし、今回は直前の決定にはならなかった。

日曜日に実施されるピッツバーグ・スティーラーズ戦ではトンプソン-ロビンソンが先発すると、ヘッドコーチ(HC)のケビン・ステファンスキーが発表している。非常にタイトな争いが展開されているAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区において、ブラウンズがシーズン第10週にボルティモア・レイブンズを下したこともあり、この試合も重要なものになりそうだ。

トンプソン-ロビンソンのキャリア唯一の先発を目撃した者にとって、この決断は驚きかもしれない。シーズン第4戦に行われたレイブンズ戦は、パス36回中19回成功、121ヤード、インターセプト3回という悪夢に終わった。だが、それ以降でブラウンズはトンプソン-ロビンソンか、ベテランのバックアップであるP.J.ウォーカーを起用するかという難しい決断を迫られ、ステファンスキーHCはより成果を出した選手で進めていく意向だった。

「われわれとしては、当然ながら彼を出すために本当に多くの仕事を行ってきた。彼は(UCLAで)フットボールをたくさんプレーしてきたし、実に運動神経が良く、プレーを決められる。彼はわれわれがやっていることやわれわれのオフェンスといったことを、しっかり理解している。彼は若手選手で、これからも良くなっていくと思う」

ステファンスキーHCはトンプソン-ロビソンを起用するとの決断を日曜日まで秘密にしていたかったことを間接的に認めたものの、水曜日の朝にワトソンに関するニュースが流れたすぐあと、ステファンスキーの決断が地元で報じられたため、公にするしかなかったという。ともあれ、ブラウンズがワトソンの代役として誰を起用するかを数日にわたって議論することになったかもしれない専門家たちにとっては、余計な手間が省けたことになる。

一方で、これからどうなっていくかは誰にも分からない。トンプソン-ロビンソンは驚きの先発を遂げた際、レイブンズ守備陣に完全に圧倒されていた。トンプソン-ロビンソンは地区ライバルと戦うチームに、かすかなチャンス以上のものを与えられないで終わり、ステファンスキーHCはウォーカーの起用に動いている。ウォーカーはブラウンズが2勝を上げるのを支え(うち1戦は先発して19対17で勝利したサンフランシスコ・49ers戦)たものの、ターンオーバーを多発することも明らかになり、3試合で5回のインターセプトを喫し、素晴らしい守備陣によって6勝3敗をマークしているチームの戦いを、より困難なものにしていた。

ウォーカーはサンフランシスコおよびインディアナポリスへの勝利の中で、ブラウンズを2度のゲームウイニングドライブへ導いた。シアトルでも逆転勝利に迫っている。しかし、ターンオーバーがポジティブな面に影を落としており、特にシーホークスに敗れた試合でのターンオーバーは、ワトソンの一時的な復帰につながっていた。

ウォーカーが日曜日に先発することはないものの、ステファンスキーHCはその貢献をたたえ、トンプソン-ロビンソンと同様、ウォーカーにも準備を整える必要があると話している。

ギブアウェイの多いウォーカーに任せる代わりに、ステファンスキーHCはプレシーズンに大きなポテンシャルを見せていた新人を起用する。トンプソン-ロビンソンは1週間をフルにつかって準備を整え、日曜日にフィールドに立つ。十分な準備は、前回の先発時にはなかった要素だ。

トンプソン-ロビンソンを先発に選んだ理由について、ステファンスキーHCは「若手の選手には出場の機会が必要だ。練習で上達するものだが、試合を通じて上達することもある」と話した。

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