暫定HCピアース下でのチームのエネルギーに感銘を受けるレイダースオーナー
2023年11月20日(月) 09:342年前、暫定ヘッドコーチ(HC)がラスベガス・レイダースをプレーオフに導いた。それは感動的な話だったが・・・その後に続いたのは、当時ニューイングランド・ペイトリオッツの攻撃コーディネーター(OC)だったジョシュ・マクダニエルズの新HCへの起用であり、その在任期間は2シーズンも保たなかった。
レイダースのオーナーであるマーク・デービスは、今回も同じような状況に陥る可能性があることを承知している。
デービスは今回の暫定HCであるアントニオ・ピアースが2024年シーズン以降も正式な仕事を得るために何をすべきか具体的には述べていないが、情報筋によると、ピアースが現地10月31日(火)にマクダニエルズの解任に伴って昇格して以来、チームに持ち込まれたエネルギーにデービスは気づいているという。また、これも情報筋によれば、チームが連勝したことにデービスは驚きつつも感銘を受けていたとのこと。
それもそのはず。マクダニエルズの解任後、レイダースの選手たちは試合に勝ったかのように喜んでいた。その後、チームは次の2試合に勝利している。ピアースのHC就任初戦であるニューヨーク・ジャイアンツ戦で勝利した後、ロッカールームで葉巻を吸う選手もいた。
ディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビー、ランニングバック(RB)ジョシュ・ジェイコブス、ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスなど、衝撃的な解任の前にデービスが相談していた選手たちは、新しいチームの雰囲気とそれがもたらすものについて、率直な意見を述べてきた。
今シーズンの残りは、リッチ・ビサッチア暫定HC時代のレイダースが2021年シーズンの締めくくりにプレーオフに進出したような展開になるのだろうか? 時が経てば分かるだろうが、ジョン・グルーデンHCが辞任した当時のレイダースは3勝1敗だった一方、ピアースは今年に3勝5敗のチームを引き継いでおり、はるかに険しい上り坂だ。
デービスはペイトリオッツのやり方をレイダースに持ち込むことで、レイダースのやり方から離れていた。ヒップホップグループの NWAを愛するピアースがチームを率いることで、レイダースのやり方が戻ってくるという見方もある。実際、デービスは今週非公式に、シーズン第10週のプライムタイムでのニューヨーク・ジェッツ戦での勝利がしばらくぶりに本当のホームゲームのように感じられたと語ったと情報筋は伝えている。これは重要なことだ。
フットボールだけではない。フットボール以外の経営陣やビジネスサイドのスタッフもそれを感じている。
デービスはマクダニエルズを解雇する前にチームの首脳陣の何人かと相談しており、どうやら選手たちの意見を重視しているようだ。もしそうなら、ピアースには幸先がいい。選手たちは、物事がようやく正しい方向に向かっていること、ピアースのモチベーションを高める戦術がうまくいっていることについて、公的にも私的にもコメントしている。
現地19日(日)に行われたマイアミ・ドルフィンズ戦の後、カンザスシティ・チーフスとの2試合も控えているレイダースにとって、日程はさらに厳しくなる。苦しい戦いかもしれない。しかし少なくとも、初期の収穫はレイダースのオーナーの目にとまった。
【KO】