ジャイアンツ戦に先発するかどうかは“いずれ分かる”とペイトリオッツQBジョーンズ
2023年11月23日(木) 11:24現地22日(水)、ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)マック・ジョーンズは、通常であれば先発クオーターバックが次の試合について話す場である会見場の壇上にいた。
しかし、ジョーンズは日曜日に行われるニューヨーク・ジャイアンツ戦で先発を務めるかどうかは明言しなかった。
ドイツで実施され、10対6で敗れたインディアナポリス・コルツ戦の終盤にジョーンズがベンチに下げられて以来、ペイトリオッツのクオーターバックポジションの状況は謎に包まれている。
ジョーンズはコルツ戦で苦戦していた。ジョーンズの代わりに出場したベイリー・ザップもスパイクを装った後に勝敗を決定づけるインターセプトを喫している。ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックはシーズン第10週の試合を終えてから1週間以上、先発クオーターバックの指名を拒否してきた。
ジャイアンツ戦で先発を務めるのかと質問されたジョーンズは、楽観的な口ぶりだったが断定的な発言はしなかった。
ジョーンズは水曜日に「そうなるといいな。そのように計画されていると思う」と報道陣に話している。
ベンチに下げられたことを受けて自信のほどはどうかと尋ねられたジョーンズは、次のように答えた。
「いい感じだ。コンペティターである以上、何かにぶつかることはあるけど、前に進み続けなきゃいけない」
ジョーンズが水曜日に発言をしたという事実は、ジョーンズが先発を務める可能性が十分にあることを示唆している。前回、ジョーンズが先発から外れたのは、昨シーズンに行われたボルティモア・レイブンズ戦で負傷した後に欠場を余儀なくされたときだった。このとき、ザップは一時的に活躍し、注目を奪っている。
しかし今年8月、ロースターを53名に減らす期日にザップをリリースした(その後、再契約した)ペイトリオッツは、新しい攻撃コーディネーター(OC)ビル・オブライエンの下でザップに昨季と同じチャンスを与えていないようだ。
ペイトリオッツはアクティブロースターにウィル・グリアーを抱えているほか、練習生としてマリク・カニンガムも擁している。2019年シーズンにカロライナ・パンサーズの一員として2試合に先発出場した際に苦戦したグリアーは、それ以降にレギュラーシーズンの試合に出場していない。8月にペイトリオッツと契約する前、グリアーはダラス・カウボーイズやシンシナティ・ベンガルズに所属していた。
カニンガムはプレシーズンにワイドレシーバー(WR)として取り組みながら、クオーターバック――ルイビル大学時代のポジション――も兼任。ペイトリオッツの一員としては1試合に出場しており、シーズン第6週に行われたラスベガス・レイダース戦で6回のスナップに参加した。そして、唯一パスを試みようとしたプレーでサックを喫している。
ジョーンズは次の試合で誰が先発するかについて、ベリチックHCと“何度かいい会話”をしたと明かした。しかし、たとえその答えを知っていたとしても、諦めているわけではないジョーンズは、こうコメントしている。
「いい会話ができたし、俺が本当に集中しているのは、自分でコントロールできることだ。1年を通してコントロールできることや過去、未来、それから現在について、じっくりと考えてきた。これまでのようにウオークスルーにしっかり取り組むことと、いい練習をすることに集中した。つまり、それが俺にできることだし、自分でコントロールできることをコントロールしていく」
「そう願っている。そのために懸命に取り組んでいる。でも、意思決定は自分でコントロールできないことだ」
ジョーンズはさらに、「意思決定の多くは自分でコントロールできないことだけど、自分の態度や努力はコントロールできる。NFLでクオーターバックとしてプレーできていることに全体的に心から感謝している」とつけ加えている。
ジャイアンツ戦で誰が先発するのか、最終的な判断は試合が始まるまで明かされなさそうな気配が濃厚になっているが、水曜日の様子を見る限り、ジョーンズが先発の座に戻る最有力候補となっているようだ。
【RA】