QBバロウの代わりにブラウニングが先発の役割を担えると自信を示すベンガルズ
2023年11月23日(木) 12:06シンシナティ・ベンガルズのクオーターバック(QB)ジョー・バロウが今シーズンの残りを欠場することが決まった時点で、ほとんどの人がベンガルズを優勝候補から外した。
しかし、ベンガルズのスタッフは違う見方をしている。
QBジェイク・ブラウニングがトレーニングキャンプ中にバックアップの座を勝ち取ったのは、オフェンスの鍵を握っているという自信があったからだ。シーズン第11週のボルティモア・レイブンズとの対戦でブラウニングはバロウの代わりに出場し、ワイドレシーバー(WR)トレントン・アーウィンへの12ヤードパスを成功させ、この自信の片鱗を見せている。
『Cincinnati Enquirer(シンシナティ・エンクワイアラー)』によれば、ベンガルズの攻撃コーディネーター(OC)ブライアン・キャラハンは「ジェイクについて学べることのひとつだ」とコメントし、次のように続けたという。「彼のことを知れば知るほど、彼は恐れていないことが分かるだろう。ボールをしっかりと投げ、正しい場所に届ける自信がある。それが私に大きな自信を与えてくれる。オフェンスにも大きな自信をもたらす」
ブラウニングは前半にタッチダウン2回を挙げたレイブンズのオフェンスに追いつくほどベンガルズのオフェンスを盛り上げることはできなかったが、WRジャマール・チェイスへのタッチダウンパスに終わる見事なタッチダウンドライブで試合を締めくくった。AFC北地区の混戦でベンガルズを浮上させるためには、ブラウニングはこれ以上の活躍を見せなければならないだろう。
ヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーは、簡略化されたオフェンスを必要としないほど自信があり、準備万端であるブラウニングを起用することで、ベンガルズにはまだチャンスがあると楽観的に考えている。
「ブラウニングが特別なのは、彼がいかに自信に満ち、落ち着いているかということだと思う」と語るテイラーHCは、こうつけ加えた。「そのおかげで、私はプレーブックにあるすべてのプレーコールができたし、控えの選手が入ってきても簡素化する必要がなかった。それが自信につながった」
テイラーにとって、プレーブックをすべて自由に使えるというのは確かに励みになるが、結果はこの楽観的な見方とは一致していない。ブラウニングがゲームに入った後、ベンガルズはパント4回、2つの得点ドライブ(10プレーで67ヤード、8プレーで75ヤード)をつなぎ合わせて合計10得点にとどまっている。結局、2桁の大差を埋めることはできず、そのままレイブンズの逃げ切り勝ちとなることは明らかだった。
もしこれがベンガルズの新しい限界だとすれば、現在4チーム中3チームが勝ち越しをしている地区で、再びプレーオフに進出する可能性はあまり高くない。しかし、ベンガルズとしては力量不足のクオーターバックを使うよりは、現状の方がまだ良いと見ている。ベンガルズは今となっては他の選択肢がないため、良い面と悪い面を受け入れるしかない。すなわち、優秀なレシーバー陣にパスを投げるのがバロウでなくなったからといって、攻撃の手を緩めることはないだろう。
キャラハンOCは「アグレッシブになることをまったく恐れないジェイクを見ることになるだろう」と述べ、こう続けている。「彼は積極的にプレーを作り出そうとするだろう。彼の強みの一つだ。ああやって何本もパスを成功させている姿を見ると、彼のマインドセットが分かるんだ」
【KO】